社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.44》

「知り合う」ということ

2月も下旬に入りました。年度末が近づいてきています。

今年度、社内で新しく「知り合い」になった人はいますか?

ちなみに、「知り合う」とは「互いに相手のことを知っている」ことを

意味します(大辞泉)。

一方的に知っているだけでは「知り合い」にはならないのですね。

会社の規模や部署間の協働性によって、社内の人同士が知り合う機会が

どのくらいあるかは違いがあります。

お互いに同じ会社のメンバーであることは知っている、けれども

直接言葉を交わしたことはない、という場合、「知り合い」に入るでしょうか?

知っているけれど、知り合ってはいない、そんな微妙な感じです。

「相手のことを知っている」が、どのような状態を指すのかを定義するのは

意外と難しいものです。

挨拶を交わすだけでも「お互いの存在を知っている」と言えそうです。

また、会話をしたことがあれば「お互いに関わったことがある相手として

知っている」ということになります。

一緒に仕事をしたことがあれば、「お互いに仕事の仕方を知っている」し、

飲食を共にしたことがあると、「お互いにある程度打ち解けて知っている」に

なるのかもしれません。

社内の「知り合い」はどのように知り合っている人でしょうか。

どのように知り合っていると、仕事がしやすいでしょうか。

「知り合っているかなぁ」と思いながら、社内をぐるりと眺めて見ると、

もう少し「知って」、知り合いになりたい人が見つかるかもしれません。

「知り合い」になるためには、自分が相手のことを知るだけではなく、

相手にも自分のことを知ってもらう必要があります。

仕事に関連した質問をしてみたり、相手の仕事への感謝を伝えてみたり、

そんな何気ない会話が、自分の関心や価値観などを知ってもらう機会になります。

思い浮かべたときに安心感のある「知り合い」が社内に増えると、

きっと仕事もしやすくなります。

今年度末まであと少し、社内の「知り合い」を増やしてみませんか。

(柴村 馨)