リーダーシップ サミットに参加して学んだこと Ⅲ

3月22日~24日の3日間、

Fish Family財団とEast-West Centerで共催されたHawaii Summitに

JWLI(Japanese Women’s Leadership Initiative) アラムナイ(卒業生)として

招待され参加してきました。

JWLI Hawaii Summit 2023 “Transforming crisis into opportunity”

– Women’s Leadership Global Summit-

「危機をチャンスに変える」と題されたサミット。

日本の女性リーダー 37名とともに、

アメリカの女性リーダーをはじめ、男女問わず様々なリーダーにお会いし、

現地視察で現場を拝見したり、お話を聴いたりしてきました。

第1回目の内容はこちら:リーダーシップサミットに参加して学んだことⅠ

第2回目の内容はこちら:リーダーシップサミットに参加して学んだことⅡ

この第3回目を、書き綴りたいと思います。

「誰に対してもホスピタリティに溢れ、“人”に向き合っていることを忘れない」

危機をチャンスに変える、というサミットでしたが、

“危機”という言葉を聞いて、何をイメージするかは、人それぞれです。

地震や津波、台風などの災害もあれば、テロや戦争、コロナという強い感染力の病気、

そして自分自身や家族に起きてくる日常の中にも危機はあるものだと改めて気づかされました。

今回のサミットでお会いした沢山のリーダーは、

皆それぞれに何度かの危機に直面してきた経験を持ち、

その度に「危機だからこそ、私たちに何ができるのか」と自分自身に問いかけて

行動し続けていました。

今もなお、現在進行形で動き続けている方々ばかりです。

その動きの中で、一緒に動くスタッフや協働する関係先メンバーとの連携、

お客様、自分を取り巻く家族や近隣の地域の人々など、

どの方に対しても「相手も人なのだ」と深い思いやりを持って、真摯に向き合っている姿が、

どのリーダーの話の中にも何度も見受けられました。

コロナのシャットダウンのときに外出できないからこそ

女性や低所得者の支援サービスを提供し続けたYWCAオアフCEO、

2001年9月11日テロで都市が壊滅し人々が途方に暮れたとき

自社でできる癒しとして緑茶を提供した北米伊藤園 担当副社長、

自身や家族もメンタル不調を経験してその危機を脱したからこそ

増加傾向にあるメンタル不調の方々への支援を

コロナ禍でも止めずに活動し続けたNAMI Hawaii CEOなど、

まだまだ多くのエピソードが語られました。

どのリーダーのエピソードも、社会の動きが止まり、自身の事業所も止まりそうなところを

「自分たちが動かなければ人々はどうなるのか。やるかどうかを選ぶのは自分」と、

周りの人々の状況に想いを馳せて配慮し、向き合って行動を起こしていたのです。

誰もが、日常においても人生においても“危機”に遭遇し、絶望を感じる瞬間があるものですが、

そこから何を選び取り、どう行動するかが大切なのだと感じました。

その行動を起こすときに一緒に動くメンバーやサービスを受ける人々、

そして周囲の家族も影響を受けますから、その誰もが考えを持つ“人”であり、

それぞれと向き合って対話して互いに納得し、小さな動きからでも行動を始めていくことが

危機をチャンスに変えていく一歩となる、と思いました。

どのリーダーとお話をしても、真っ直ぐに目を見て会話をされ

「あなたの話を理解しようと聴いています」というメッセージを

その姿勢から受け取り、誰に対しても同様に向き合っているのだな、と思いました。

私も真っ直ぐに向き合うことを心がけていますが、

近しいスタッフやメンバー、家族への向き合い方を今一度、見直したいと思います。

(森川美希)