管理職の仕事の仕方は説明しても伝わらない
組織力強化プログラム”職場いきいきプロジェクト!”を導入していただくと
経営者や経営幹部の方々と定期的にレビューを行います。
プロジェクトの進捗や方向性の微調整、業務領域の互いの確認などの内容となります。
そのときによく耳にするのが「役職に就けたのに…」というフレーズです。
「リーダーの頃は、よく自分で企画して動いていたのに…」
「支店長の頃には、しょっちゅう意見が対立して議論を交わしたのに…」
「現場にいたときは、一番のエースだったのに…」
その対象者に私どもは職場や現場で接していますから、
実際のところの本音の話を聞いています。
「部署に自分より社歴が長いリーダーがいて対応の仕方がよく分からない」
「何をするのが正解なのか、判断がつかなくなってしまった。あっちを立てれば、こっちが傾く」
「部下を持つと指導しなきゃいけないし、報告書も増えて、何からやれば良いのか分からない」
このように、仕事の進め方が分からず迷っている管理職が思いのほか多いと感じます。
よくよく考えると、仕組みが無く、管理職研修が社内に設定されていないのです。
一般職向けの実技研修や業務研修を多く計画されている会社でも
段階ごとの管理職研修が業務に沿ったものとして設定されていることは
経験上、少ないと感じています。
そして管理職研修が計画されているところでも“職場に沿った”内容となっておらず、
「理論は知っているけれど職場には活かせていない」というケースも多々あります。
管理職の仕事は、ケースごとに判断を迫られますし、
観察・管理の目が届いているかを試される機会も多いため、
感受性と経験値が必要になると考えています。
私どもの提供する組織力強化プログラム”職場いきいきプロジェクト!”では、
参加者ご自身の課題を取り上げて進めていきます。
その中で、経験値を増やし、判断の元となる感受性を高めていきます。
もう何カ月も悩んできた、
誰に相談すれば良いか分からなかった、
判断がつかないのは自分だけの悩みで課題と捉えることとは思わなかった。
このように数カ月間ずっと止まってきた事柄が進み始めます。
仲間の最初の一歩が出る瞬間にお互いに立ち会えるのも
”職場いきいきプロジェクト!”の興味深い側面です。
(森川美希)