現場スタッフは、管理職の鏡
弊社が何らかの案件を進めるとき、基本的には案件責任者となる管理職の方とのやりとりが中心となります。ただ、案件を進める中では、ドライバー、倉庫作業者、事務担当者、管理者など、様々な立場・役職の方にご対応いただくこともあります。
そんな中、先日、現場担当者様とのやりとりで、本当に素晴らしく感動を覚えるようなできごとがあったA社様の事例をご紹介します。
現在、あるプロジェクトを進めるにあたり、サンプル収集をおこなっています。ほとんどの会社では、弊社が出向き、サンプル収集の一連の流れを弊社が進めるという形を取っています。もちろん、弊社がサンプル収集をしたい訳ですから、当然そうするべきと思って進めています。
ところがA社の場合は、サンプル収集の意図と手法をお話したところ、管理職の方のひと声で「現場管理者に話して、全てこちらで収集してお渡しします。これくらいのことは確実にできます」と、ご提案をいただきました。「何度も大変でしょうから」とおっしゃって、すぐにサンプルが届きました。
また、サンプル収集の御礼にミニ講話を行う予定だったのですが、現場管理者の方から「ミニ講話の内容は、1つと書かれていましたが、2つの内容をポイントを絞ってお話してもらえますか」と打診がきました。その熱意とすぐにサンプル収集の対応してくださったことに感謝し、「2つ分のミニ講話」の設計で、提供させてもらうことにしました。
管理職の方の即対応と指示の出し方に呼応するように、現場管理者の方の即対応と学びたい気持ちの高さに感動しました。「2つ分のミニ講話」の依頼のことは、すぐに管理職の方の耳にも入っており、「私に似て、学べるものは学びたいようですみません」とお申し出があり、またも報連相の早さと弊社への対応に驚きました。
日頃から良い意味で訓練されているのだなと思い、一連の経緯を振り返ると報連相の流れの良さや対応の手際の良さは、現場管理者やスタッフの皆様にとっては日頃の当たり前の対応であったのか、と思いました。
今度こちらのA社に伺って、講話を行うのがとても楽しみです。
実際の現場で、この流れを体感できる機会をいただけるのは、私どもにとっても貴重な時間となります。
私どもも改めて、管理職が組織全体の動きの鍵となることを実感した出来事でした。
(森川美希)