運転適性検査/適性診断の結果を見て使いこなそう

運転適性検査(適性診断と呼ぶこともあります)を受検すると、

即日もしくは数日以内に検査結果が手元に届きます。

この結果をよく見て、自分の「今」の運転に関する状態を「知っておく」ことが大切です。

自分の運転の状態を自分で分かっているつもりでいますが、

案外気づかないうちに様々な変化をしているものです。

運転適性検査の結果は多くの場合、ファイルに綴じられて、

鍵付きキャビネットの奥深くに収納されています。

ほぼ日の目を見ることがありません。

大切な記録として保管されていて使われていないのです。

運転適性検査は「こころの健康診断」とも言われます。

身体の健康診断は、毎年1回は必ず受診して、

数値結果が悪かったところがあれば精密検査や通院、服薬などに活用されます。

健康な状態を取り戻すために補うアクションが取られるのです。

同様に、運転適性検査も結果を使いこなして、

安全な状態を取り戻す行動を取ってもらうことが重要なのです。

眼の検査やSASのスクリーニングなどの精密検査が必要になるかもしれませんし、

実技訓練に教習所に通ったり、添乗(同乗)指導や学科教育を補った方が

良い場合もあることでしょう。

事故に遭ってしまう前に、

未然の事故防止のアクションを取るために

使いこなしていただきたいのが、運転適性検査の結果です。

病気になってしまう前の生活習慣の見直しや食事内容の見直しと同様のことです。

健康で、安全に、日々の生活や仕事に取り組んでいきたいものですね。

(森川美希)