社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.30》
聞き心地のよい方の言葉を選ぶ
先日、福岡で世界水泳選手権2023福岡大会が開幕しました。
その開会を祝して、ブルーインパルスのアクロバット飛行が披露されました。
あいにくの曇天ではあったものの、美しい編隊で飛行する姿を
幸運にも仕事の合間に見ることができました。
即時にネットでも次々に写真や動画が上げられていましたので、
ご覧になった方も多いかもしれません。
その際に添えられていた言葉にちょっと注目してみます。
「ブルーインパルス、見られた!かっこいい!」
「曇天で心配していたけど、見られた!」
「写真撮れた!晴れていたらもっと良かったけどなぁ~」
「見られた!でも雲が多くて残念」
「曇っていて、思っていたほど見られなかった…」
同じような見え方の写真や動画に添えられていた言葉ですが、
それぞれの言葉から受ける印象は少しずつ違いますね。
言葉を選ぶとき、特に仕事の場面では正確であることが大切です。
と同時に、受け取りやすい言葉であることも同じくらいに大切です。
相手の気持ちに配慮した表現を選ぶのはもちろんのこと、
何気ないことを伝える上記のような場合でも、
「聞き心地」の良い方を選ぶことができると良いですね。
聞き心地のよい言葉を選ぶ人の印象を考えてみると、その大切さがわかります。
周囲から「安心してコミュニケーションを取れる人」と思われるので、
構えずにスムーズにコミュニケーションが始められるのです。
内容によっては、否定的に表現する必要があることもあるでしょう。
それでも、少しでも聞き心地の良い言葉の方を選ぶことが、
コミュニケーションにおける安心感につながります。
何か思わしくない事態に陥ったときの口癖が「最悪…」の人とは
気持ちよくコミュニケーションできる印象は持ちにくいものです。
「おっと!どうしたら良さそうかな?」と、これからに目を向けた
肯定的な表現であれば、どうにかできそうな気持ちになれます。
これが話しているときの安心感につながるのです。
ネガティブな言葉を選んでしまいがちな人は、「これを次に言うときに、
ポジティブな言葉に言い換えるとすると…」と考えるクセをつけてみましょう。
考えたことのない表現は口から出てきにくいのですが、
考えてみたことがあると、次の機会に選びやすくなります。
話すときには「聞き心地の良い方の言葉」を選ぶようにしてみましょう。
(柴村 馨)