自主性・主体性を期待しすぎず一言確認を

さまざまな職場に伺って管理職の皆さまから、

よく聞くキーワードは「主体性」「自主性」「自発性」という言葉です。

・部下に自発的に動いて欲しい

・部署のみんなで決めて取り組んでみて欲しい

・主体性が無くて、指示しなければ動かない

弊社の提供する職場いきいきプロジェクト(以下、いきプロ)ミーティングを

設計・調整するときに、管理職の皆様にヒアリングして打ち合わせをしていると、

このようなご意見を聞く機会が多いと感じます。

ヒアリングを進めていくと、下記のような傾向が共通しているように思います。

・普段の会議では意見が出にくくシーンとしている

・会議やミーティングで当てれば話すが、その場だけの意見が多い

・普段から報告や相談があまりない

普段から「発言しても良いのかな」と部下の皆さんが空気を読んでいる様子が伺えます。

また普段の業務の中に進捗確認や報告する場面が少なく

「聞かれたら言おう」となりがちのようにも思います。

いきプロミーティングでは、慣れるまでは、こちらから当てていったり、

“ぐるぐる発言”で意見を言うなど、参加者の意見を出しやすい場を作り、意見を出していきます。

しかしながら、

いきプロで出した意見でも普段の業務での動きがないと、望む未来に繋がらないのです。

ここで上席管理職の「管理」が重要になります。

進捗は、普段身近にいる管理職が一番分かりやすいですし、確認しやすいのです。

動きが見えないな、報告や相談が無いなと感じたら、

ひと言「あの案件どうなってる?」とフランクに確認すると、

動き始めたり、動きにくさが分かったりします。

この「ひと言確認」が意外とされてなく、自主性が無いと嘆く管理職が多いものです。

定期的に持ち場を回って、ひと言かけるというルーティンを作っている管理職もいらっしゃいます。

この場合、必ず何曜日の何時頃(毎日、何時頃)マネージャーが来るから

話すこと準備しておこうとなりやすいのですね。

部下からの”自主的な”アプローチを待っている管理職の皆様、

こちらから先手を打って、ひと言確認してみませんか。

動きが見えてくると思います。

(森川美希)