社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.16》

社外での社内コミュニケーション―年賀状編

新しい年を迎え、この一年も皆様が心地よい社内コミュニケーションで過ごせますよう、

その小さなお手伝いができますよう、願っております。

本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今年の年賀状はどんな方々とどのようにやり取りされましたか?

職種にもよるかと思いますが、仕事関係先の方に出す方・出さない方、

社内の上司や同僚に出す方・出さない方、

プライベートで関係のある親戚や友人だけに出す方、

いわゆる「年賀状じまい」をされた方、

年賀状にまつわる様々な風景があることでしょう。

社内の方に出す場合、どの範囲まで出すのかに悩むという声も聞きます。

少人数の会社であれば、社内の人全員に、という対応もできますが、

自部署の人だけか、上司はどこまで入れるか、

プライベートでも仲の良い人だけに絞るか、迷う人も少なくないようです。

迷うからこそ、社内の人には一切出さない、と決めている人もいますね。

年賀状を出すか、誕生日のプレゼントを渡すか、

プライベートな旅行のおみやげを買ってくるかどうか、等々

会社を離れているからこそ迷う社内コミュニケーションがあります。

言ってみれば、「社外の社内コミュニケーション」です。

結論としては、

「年賀状は出したければ出す。出さないのもあり。それぞれ、好きにしてよい!」のです。

そもそも年賀状は、「年始の挨拶回り」に行けない代わりの挨拶状という意味があるものです。

社内の人には仕事始めで会ったときに挨拶をするので年賀状はなし、でも良いし、

個人的な近況を含めてお知らせする機会にもなるので年賀状あり、でも良いのです。

大切なのは、気まずさにつながらないような配慮をしておくことです。

年賀状は出さないという場合、

年末の仕事納めの挨拶で日頃の感謝をしっかり伝える、

「年賀状は出しません。くださる分には嬉しく受け取ります」と伝えておく、

これだけでも、「あ~、出してなかった社内の人から年賀状来た…。

出していないの、まずかったかなぁ」なんて思わずに済みます。

自分が出さないからといって、相手の「出したい気持ち」まで止める必要もありません。

誰に出したいかを決めるのは相手の自由です。

年賀状を出さないと分かっている人にも送りたい、という人もいてよいのです。

こんな風に考えると、社内コミュニケーションの延長上の

「社外の社内コミュニケーション」としての年賀状も面倒なものにならずに済みます。

(柴村 馨)