ポジティブ・スパイラルに入るには?
先日、組織力強化プログラム”職場いきいきプロジェクト会議“に伺った際、
その事業所のトップの方から会議終盤に非常に嬉しいシェアがありました。
「今日はお互いに出来ているところや、良いところをフィードバックし合えて
みんなのモチベーションが上がる会議だった。
ここのところ、ミスやクレームもなく、平穏無事に日常が流れている。
それは、先ほどのフィードバックにあったように、それぞれの役職者が役割を理解して
やった方が良いことを、やり続けてくれているからと思う。
昨年の今頃は、ミスやクレームが続き、どうしたら良いのか、会議は対策会議ばかりだった。
今日のように、
『Aさんが見回り確認を継続してくれている』
『Bさんが着任して、急速に必要書類の整備が整った』
など、それぞれの役割の業務ではあるが、日常業務が多忙で「できないこと」になりがちなことを
粛々と続けてくれたのを、お互いに観察し、フィードバックできていることが
チームとして機能している、と実感した。
このポジティブなイメージで今期を走り抜けたい。」
このような内容でした。
この日の会議は、本当にお互いを認め合う会議だったと思います。
管理職の方々がそれぞれの行動をお互いに見ていて、良い状態をキープするやり方に手応えを持ち、
「あの人がそこまでするなら、自分もここまでやろう」
と良い刺激を受けていたことをフィードバックする大切な時間になりました。
このように、良いことをしていることも見逃さずに見ておき、
会議で「良いね!」とフィードバックする。
すると、良いねとフィードバックをもらった人は、良い行動が強化されますし、
会議で聞いた人たちには良い行動の横展開にもなります。
大変な時期はありますが、そこに対策し、効果的な行動を継続すれば、通常業務が安定します。
安定すれば、企画や施策を考える余裕が生まれて、さらに良い状態を目指せます。
ポジティブ・スパイラルに入り、上昇気流にのっていきたいものです。
(森川美希)