当たり前が、実は一番むずかしい

先日、某社のスタッフミーティングに参加すると

リーダーの司会のもと、いくつかの議題のひとつとして

「自分たちの業務のポイント」について話し合いがなされました。

それぞれの暗黙知を順番に語っていきます。

「そうだよね、そういうときってあるよね」

「自分は、この場面では、このようにやっている。みんなは、どう?」

「自分のポイントは、ここを見て、こうやってるんだよ」

具体的に、その仕事をしている人同士が、あるある話を展開するのです。

「確かに!そうするとスムーズなのか!」

「あ、それは、イイね!今度やってみよう」

「え、そこまでやってるの?そっちの方が安心だね!」

同じ業務でも、詳細については、自己流になりがちです。

これは、どの業種、どの職種でも、起こります。

だからこそ、時折ミーティングで「自分たちの業務」を、振り返る時間が大切になります。

最後にリーダーが、みんなに伝えた言葉が印象に残りました。

「みんなの意見、それぞれ参考になるね。良いところを真似しよう!

 当たり前のことが、実は一番、難しくて、やれていないことが多い。

 もう一度、当たり前にやることを整理しておこう!」

みんなが、自分のやり方を語り合ったあとに、

「標準手順」を、再確認し、

いかに標準的なやり方が無駄なく、安定した結果を出せるか、しっかりと伝えていました。

つい3年前までは、一人のスタッフで、リーダーなんて自信が無い、と言っていたのが

本当に頼もしくなりました。

こういった方こそ、「当たり前を当たり前にやる」を、リーダーとして地道に実践し、

結果を出して「当たり前が一番、難しい」ということを

実感を持って伝えられるのだと思います。

それを微笑ましく見守っていた管理職が、

サポートでひとこと「会社としても、この標準手順を大切にしている」と付け加えて、

チームメンバーも「やっぱり、やった方がいいね」という流れができました。

このような「対話型会議」を弊社の提供する「職場いきいきプロジェクト」ではデザインし、

提案いたします。

最前線の実践するスタッフと、会社の想いや考えをすり合わせる大切な場づくりを支援します。

(森川美希)