社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.3》

「承認」の言葉

承認の言葉かけが多い職場は心理的安全性が高いと言われます。

肯定的に見てくれていることが伝わり、安心感が生まれるからです。

社員のモチベーション向上にも承認が大切であることもよく知られていますね。

承認されることで自己効力感が高められ、もっと頑張ろうと思えるからです。

このように大切な承認の言葉かけですが、難しく感じる人も少なくないようです。

コミュニケーション研修でもこんな質問があります。

「承認が大切だとは思いますが、そんなに褒めることがないときはどうしたらいいですか?」

褒めるとなると、特別に良いことがないと難しく感じますが、承認はもっと気軽なものです。

当たり前とされていることでも承認の対象になります。

例えば、使ったものを元の場所に戻す、これは当たり前のことです。

当たり前のことをきちんとしてくれているから次の人が困らなくて済む。

それを認めることで、日々の何気ない努力を見ていることが伝わります。

何も特別なことでなくてよいのです。

大事なのは、相手の行動を見た上で、具体的に承認を伝えること。

「いつも頑張っているね」よりも「出しっぱなしに良く気が付いてくれているよね」。

おざなりな承認ではないことが伝わる言葉を、大切に伝えたいですね。

(柴村 馨)