日本流通新聞コラム”うん、そうね!”3.業務中の事故は組織事故
日本流通新聞コラムを連載中です。
第三回は、2022年2月7日号に掲載されています。
二月は節分、節の分かれ目ですね。
一月は前年の動きが続いていて、二月に今年の動きになってくるとも言われます。
節分を機に今年の流れへなじみ、まずは今年度三月末を良い着地にしたいものです。
さて今回のタイトル「業務中の事故は組織事故」
なんて分かりきったことと思う方が多いと思います。
ところが現場に伺うと事故の原因は「あの人が」と個人の意識や注意不足の話になりがちです。
では「あの人」は何故、意識しないのでしょう。
どうして注意不足なのでしょうか。
社内の安全意識が人によって温度差があってもサポートせず、そのままになっていませんか。
同じような事故やヒヤリハットに繰り返し遭う人に個別指導する仕組みがありますか。
事故は個人が遭いますが組織で支援し、防止に取り組めることは多くあります。
業務中の事故は会社の指示による運転や作業中の事故ですから、
指示や環境の見直しをするだけでも減らしていけます。
そして社内全体の底上げをする全社教育と
個別の傾向を補う個別指導の環境も整えることは大切です。
組織は人の集まりですから人に焦点を当て、
組織としてのサポートで事故防止の安全文化を根づかせたいものです。
<プロフィール>
安全組織マネジメントコンサルタント
森川美希(もりかわみき)
株式会社安全会議 代表取締役
現場中心法を用いて、社内に安全風土を醸成する「現場いきいきプロジェクト!」にて
事業所の安全活動を支援中
(安全会議事務局)