モグラ叩き対処法
某県で “感染ルートが分からないコロナの変異種が出たので
県内の陽性者を全員チェック”ということがちょっと前にあった。
これを「モグラ叩き対処法」という。
目の前に出てきたモグラを必死に叩き続けて
真の原因に辿り着けずに振り回されるパターン。
組織でもあるあるなのが、
色々な問題を発見しては躍起になって、目の前の課題の解決策だけを考えること。
緊急ミーティングを開いたり、
アクションプランを加えたり、
新プロジェクトを立ち上げたり。
あれこれ業務は増えて
社員の残業問題も抱えながら、
皆んな頑張ってはいるのだけど、なかなか業績改善に繋がらない。
こういった時は、ほぼこの、
モグラ叩き状態にあるのだ。
“問題解決=仕事”
何に対してもそう見ていると、目の前のモグラに飛びつき続けて
結果的に大きな遠回りをしている、なんてことになりかねない。
解決策は簡単だ。
出てきた一つ一つのモグラに振り回されるのではなく、
“モグラ叩きの電源” を一発で落とせる真の原因を特定して
そこに集中的に着手するのだ。
問題 = 無視できないか?
= 一旦保留出来ないか?
こういった視点を持ち合わせておくのもいい。
もちろんモグラ叩きが緊急対応として必要な時もあるが、
物事の本質を見極めて、
冷静に対応していきたいものだ。
(宮城啓介)