自分を知らないことを知る

自分のことは一番、自分が分かっている。

確かに、そう言う部分は多くあります。

ところが、自分では分からない部分も多く存在しています。

自分の背中を自分の目で見れないように。

自分の顔を自分の眼球で見れないように。

その自覚がない、自分の知らない自分の部分が

案外、さまざまなエラーやミスの原因になっている場合があります。

その自分では分からない部分を知るのに

有効なもののひとつが、適性診断です。

また他者からのフィードバックも、とても有効です。

適性診断には、運転適性診断や職業適性診断などがあります。

運転免許を持っているひとは、

皆さん、教習所に入ったときに運転適性診断を受けています。

その結果をもとに、安全な運転者になって頂くように

教習指導員の方から指導を受けたと思います。

また、家族や学生の時の担任の先生、親しい友だちなどから

「〇〇さんは、こんなところが、あるね。」と言われた記憶はありませんか。

自分では、気づきにくい部分や分かりづらいところを

他者は客観的に見てフィードバックしてくれます。

※心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリー・インガム (Harry Ingham) が発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」<サンフランシスコ州立大学>

このような”自分の知らない自分”を知るチャンスを活かしていき、

自分の知っている自分の部分を増やしていくと

エラーやミスを減らしていく機会になっていくと思います。

案外ひとは自分のことを一番知らないのかもしれません。

自分の傾向やクセを知り、補う行動を取って

皆さま、どうぞご安全に。

(森川美希)