社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.32》
意外と異なる「共通イメージ」
もうすぐ8月も終わりますね。
この夏は例年に増して、台風や大雨の影響を受けた方も多かったのではないでしょうか。
交通・物流に関しても、空も陸も海も大きく乱れていました。
一方で、久しぶりの「制限のない夏休み」を海や山で楽しまれた方も
いらっしゃることと思います。
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さて、皆さんの中の「海」はどのようなイメージでしょうか?
唐突な質問ですが、今回のテーマと関係があります。
皆さんが思い浮かべた「海の景色」、実は同僚とは異なっているかもしれません。
「海」といえば…白い砂浜に打ち寄せる波…でしょうか?
子どもの頃、海水浴に行っていた場所、に限定してみるとどうでしょう?
なんとなく、「皆が同じような海で海水浴をしていたはず」と
思い込んでしまいますが、実は育った地域によって結構違うものです。
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海の家のある広い砂浜と、打ち寄せる波の白い波頭…。
これが玄界灘の近くで育った私の場合の、海水浴で思い出す「海」です。
漁港の近くで育った人にとっては、海は堤防から飛び込むものであったり、
近くの島に渡って海水浴というのが普通だという人もいたりします。
瀬戸内のような内海で育った人にとっては、凪の穏やかな海面が普通ですので、
波頭が立つような日は「海が荒れている日」であり、
海水浴には向かない日と判断することもあるそうです。
「海」という多くの人が共通して目にしたことがあるもので、
同様に共通した経験の「海水浴」であっても、思い浮かぶ風景の中の「海」は
意外にもバリエーションに富んでいます。
このように、「当たり前に皆が知っているはずのもの」であっても、
イメージする具体像は異なっていることがあります。
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会社で皆が共通理解しているはずの「理念」や「方針」、「仕事観」の共有のために
ミーティングをしたり、研修会を開いたりするのも、意外と異なる「共通イメージ」の
具体像を一致させるためなのです。
「仕事とは」という定義も、意外と人によって異なる部分があり、
そこにその人その人の「仕事観」が表れます。
「同じなはず」と思っていることについて、ミーティングで、雑談で、
もっとお互いに話してみませんか?
まずは、「子どもの頃、どんなところに海水浴に行っていた?」から
気軽に初めてみましょう。
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(柴村 馨)