自分の言葉で伝える重要性

最近はIT化が進み、連絡手段や管理システムが巷に溢れています。

会議やミーティングもWebで出来ますし、

IT化で時間短縮や効率化の動きはますます加速しています。

タイムパフォーマンスを重要視して、

社会全体の流れが時短へと突き進んでいるように感じることもしばしばあります。

弊社の提供する職場いきいきプロジェクト(以下、いきプロ)ミーティングでも、

時短はよく議題になります。

働き方を変えて残業を減らそうとすると、何を時短するのかということになります。

部署ミーティングを減らそう、

研修や教育時間・指導時間を効率化して圧縮しようという動きにもなります。

eラーニングやIT点呼、連絡報告が中心のWebミーティングへ移行していくのは

時代の流れかと思いますが、

気がかりなのは”相手の心にしっかりとメッセージが届くのか”というところです。

弊社では折に触れ、情報提供セミナーを開催しています。

そのときに事業所トップや部門リーダーが「この内容は興味深い」と思うと、

自分の言葉でメッセージを書き添えて社内展開してくれます。

毎回数社は、複数名の参加となります。

よほど大切だと思っていただいたときには、出先事業所やグループ会社にまで横展開してくれます。

「一般的で画一的な情報」より、

「うちの会社にとって大切な情報」として

「意味と目的、重要度」をのせて発信されたメッセージは、

こんなにもパワフルに人の心に届き、行動を促すのかと思います。

相手がどのように受け取るかをイメージして、自分の言葉に想いをのせて発信されると、

文面の長さは関係なく伝わっていくものです。

電話や会話の場合も同様に、話す時間の長さではないと思います。

すべてを効率化・IT化して画一化しまうのではなく、

要所要所にポイントとして管理職自身の言葉で「なぜ、これなのか」という想いをのせて伝えると、

コミュニケーションエラーが減り、関係性の希薄さを補っていけると思います。

人と人との関係の質を良い状態に保って良い仕事をし続けていきたいものです。

(森川美希)