社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.27》
なんだか気分がのらないときの居方
早いものでもう6月に入りました。
2023年の前半、そして2023年度の四半期の節目の月です。
新年度からスタートしたメンバー間の関係性づくりもひと段落でしょうか。
新入社員の皆さんも、職場に慣れてきた頃ではないかと思います。
新年度のスタート期は、職場全体が「さぁ、始まる!」という
活気で満ちているものです。
6月に入る頃にはそのテンションが少し緩み、「なんだか気分がのらないなぁ」
という気持ちになることがあります。
ちょうど梅雨入りの湿気のある暑さが続くことも、そんな気分を後押しする
のかもしれません。
そのような時期だからこそ、気をつけたいのが「居方」です。
どのような表情で、どのような姿勢で、どのような態度で存在するのか、
それが「居方」です。
周りの人に「今日は少し元気がないですね」と声をかけられたら、
居方に少しだけ気をつけてみましょう。
背筋を伸ばして上体を起こし、肩をぐぅ~っと上げてストン、と下ろします。
そして、口角をキュッと引き上げて小さく「よしっ!」とつぶやきます。
もちろん、声には出さずに、心の中でつぶやくのでも十分です。
気分の切り替えを「居方」のコントロールで意識的に行うのです。
私たちの表情は「楽しいから笑う、悲しいから泣く」という
気持ちが先行で、それに合った表情が出てくる、だけではなく、
「笑うから楽しくなる、泣くから悲しくなる」という
表情が先行で、それに影響されて気分が変わる面があるのです。
「居方」を変えてみることで、気分もすっきりと変えられるかもしれません。
6月に入り、なんとなく気分がのらない人が多くても、それぞれが
「居方」を意識的にコントロールして、気分の切り替えができていると、
職場全体で「どんより」とした雰囲気にならなくて済みます。
「なんとなく気分がのらない」と感じたときは、
通勤途中からでも「居方」を少し意識して、気分の切り替えをしてみましょう。
梅雨空に負けない「よしっ♪」な気分で、気持ちよく過ごせます。
(柴村 馨)