残業が続くときこそ「やり方」を変えるチャンス

今年度のさまざまな施策が具体的に走り始めている頃かと思います。

新しい計画をスタートすると新たな気持ちに切り替わるいい機会になりますね。

弊社の提供する職場いきいきプロジェクト(以下、いきプロ)ミーティングでも、

定期的に丁寧な振り返りを行っています。

半期、四半期もポイントになりますが、やはり一年間の検証は大事だと考えています。

今年度の計画を立てるとき、一年を通して振り返ってみると、

さまざまな出来事や事柄、そのときの対処法や実践・行動が思い出されます。

すると、根付いてきた社内の良い習慣に気づけたり、

良いと思って取った施策が案外効果的ではなかったりするなど、

今後の計画へのアプローチが見えてきます。

ある事業所での いきプロミーティングでの振り返りのときのこと。

「残業が続いてしまうことがある。1人休暇を取れば、しわ寄せが来て、さらに残業が増える。

 普段から余裕がある状態になっていれば、たまに1人休暇を取っても、

 すごい残業にならなくて済む。人が足りていないと思う」という話題がありました。

そんなときこそ、振り返りの良い機会です。

業績が上がって物理的に人手が足りない、ということなら、採用を考えると良いのですが、

業績は変わらない、けれど残業が増えている、という場合、何らかの不具合があるはずです。

人数は変わらないけれど、

異動や配置、役割分担、業務配分が変わってしまうことで、うまく回らなくなっていたり、

人員は変わらないけれど、

ルールや手法、新たな取り組みが、うまく回せるところまでこなれてきていなかったり、

と、さまざまな要因が考えられます。

このような要因を考えていくときにこそ、

自分の業務の棚卸と事業所内の役割分担の見直しが大切になります。

自分の仕事のやり方を振り返るということです。

同じような仕事をしている同僚と何が違うのだろうか、

どうすれば残業を圧縮削減できるのか、

など、自分の仕事のやり方を棚卸してみると、

所内で後輩などに渡していける業務を抱え込んでいたり、

自分よりその業務に適している人と他の業務をトレードするなど、

やり方の工夫が見えてきます。

その工夫が残業の改善になるのか、実践してみて効果を確認しつつ、

進めていくことになると思います。

何もせず残業が多いと嘆くより、

何らかの工夫をして変化することを試してみることが改善に繋がっていきますし、

自分のスキルアップの機会にもなっていきます。

(森川美希)