社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.26》
もしかして、困っている?ひと声かけてみていますか?
先日、白杖を持った方が駅前で少し戸惑っていらっしゃる様子に気づき、
「何かお手伝いできることがありますか?」と声をおかけしました。
ご本人の思っておられた場所にコンビニの入り口がなかったとのことで、
5~6メートルほど先の入り口までご案内しました。
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自分も介助に慣れているわけではなかったので、「腕につかまっていただくのが
よいですか?」と、どう介助したらいいか尋ねました。
「肩に手を置かせてください」と教えていただき、無事に先導できました。
皆さんも、「もしかして、困っているのでは?」と気づいて声をかけた経験が
あるのではないでしょうか。
サポートした方がよさそう、自分にできるかもしれない、と思えたら、
声をかけてみることはそんなに難しくはないものです。
ただ、サポートが必要なのかどうか判断がつかなかったり、
自分にそのサポートができるかどうかわからなかったりすると、
声をかける行動のハードルが少し上がるようです。
知らない相手の場合、サポートが必要かどうかは、実際のところ、
訊いてみなければわからないものです。
まずはひと声かけてみて、必要なければそれでよし、です。
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サポートの仕方がわからなければ、それも訊いてみます。
必要だとわかったけれど、自分にはできないことであれば、
誰かできる人につなぐだけでもサポートになるかもしれません。
困っているときに声を上げられる人ばかりではありませんので、
声をかけること自体がサポートになることもあります。
これが社内であれば、「わからなければ、自分から訊くべき」と考えて、
「困っているので、サポートお願いします」というメッセージが
本人から出されるのを待つ、ということもあるかもしれません。
それもひとつのやり方ではあるのですが、周囲の人に慣れていない
新入社員や異動してきたばかりの社員、他部署の社員、
あるいはコミュニケーションに苦手意識がある社員などは、
気付いた人からひと声かけることをお勧めします。
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そんなに甘やかさなくていい、という考えもあるでしょう。
それでも、困っているときに声をかけてもらえる環境であれば、
次回からは自分から声を上げることもしやすくなります。
わからないままに事を進めてしまうことも防止できます。
前回のブログでもお伝えした「恩送り」で、声をかけてもらった人は、
「困っているかもしれない人に気づいたら声をかける人」に
なってくれることでしょう。
それが、ほっとできるコミュニケーション環境づくりにつながります。
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(柴村 馨)