コツコツ努力するのではなく、根本から一気に変化を起こすとどうなるか?
弊社の提供する職場いきいきプロジェクト(以下、いきプロ)での話です。
ある事業所でミス、エラーなどの増加傾向が続き、止まる様子がまったくない。
そんな状況でのご相談がありました。
こちらの事業所は管理職の数が足りない、まだ育成途中、
しかしながら一般職の方々は、業務の拡大に応じて増加していました。
私どもでは今回、一般職の方々の1on1面談を中心に計画していました。
管理職の数が足りず対応しきれていない30数名の一般職の方々の不具合を、どう抑えていこうかと、
土台づくりからの設計です。
まず初回は、業務内容と各々が業務上配慮している点をヒアリングして整理。
2回目は、1つの課題事例について自分ならどうするか考えて意見を出してもらう内容で、
タイミングが合えば複数名でのディスカッションも交えながら、事例検討。
そして3回目のクールでは、
適性診断結果をもとに日頃の自分の行動について振り返っていただきます。
自分のことは自分が一番よく知っているようですが、案外分かっていないことも多いものです。
私どもの面談と並行して、各管理職や管理者には、
各々の業務に関する声かけや説明をより一層丁寧にする取り組みをしていただき、
本社からは業務内容について、個別にピンポイントに指導にあたっていただきました。
事業所の管理職、本社指導者、弊社による情報連携という形で一斉にサポートに入ったことで、
ミス、エラーは減少しました。
本社と弊社に育成、指導を任せたことで、
事業所の管理職は本来業務のベースの立て直しに注力できたところもあり、
全体の業務の流れも整いました。
あとは、この状態をいかに維持できるのか、というところですが、
今回の取り組みで一般職の皆様の仕事への取組み姿勢の土台ができ、
管理職の方々も声かけや説明を詳しくする方法が習慣化されました。
この情報の流れと業務フローが整ったことで、継続はしやすいと見ています。
このように、一気に役割分担して取り組むと変化も早いと感じました。
一部ずつ細やかに対応していくことが必要なケースもありますが、
不具合の根本を土台から一斉に取り組むことも大切なことです。
(森川美希)