自発的に動ける社員を増やす「承認」の力
組織力強化プログラム”職場いきいきプロジェクト(以下、いきプロ)“のメニューで、
管理職への1on1面談もやっています。
管理職の皆様の中には、「自信がない」という方もいます。
・まだ管理職になったばかりで、ベテランスタッフが部下となり、どうしたら良いか分からない
・他部署から来て、自分の経験にない専門知識をスタッフの方が多く持っている
・管理職になったが日常業務から抜けられず、スタッフの仕事ぶりを直接見れずに指導もできない
このようなときにはスタッフの「出来ていること」への小さな「承認」を増やしてみませんか、
と提案しています。
気づいたときに、ひと言「出来ている事実の承認」を返す、というやり方です。
・「やってくれたんだ、ありがとうね」
(当たり前のことだけど、やってもらったのは事実、助かった)
・「全体で見ると、こことここは完璧。もっとよくするには、ここを工夫すると良いと思うよ」
(一部、不備があるが、他は出来ている)
など、ちょっとした「出来たこと」を見つけて返す文化を職場内に創れたら良いと思っています。
人は出来ていないことにフォーカスしがちですし、
やってもみないうちから出来ないだろうと考えると動けなくなります。
そこから抜け出すには、
他者から「できた」を沢山返してもらった承認体験を積み重ねて、
それが自分の内側に蓄積されて溢れ出るくらいまでになること。
そうすると、他の人にも承認を渡せるようになるなどして、
自分を信頼でき、他者も信頼できる自信が生まれてきます。
そのようなスタッフを育成出来るようになってくると、
自信がなかった管理職の方も、自信をつけていきます。
きっと、普段から仕事に熱心で真面目に取り組んでいるからこそ、
出来ていないところに目がいき、そこばかりを、どうするか、と模索されていると思います。
「できていない」を指摘され続けているスタッフには承認が足りておらず、
自信を持った自発行動を取れずにいると感じます。
他者からの承認=”信”頼を多く得て、
積み重ねた先に自”信”=自分を信じて自発的に動けるようになると思います。
(森川美希)