日本流通新聞コラム”うん、そうね!”2.管理職ほどチームでいこう!

日本流通新聞コラムを連載中です。

第二回は、2022年1月24日号に掲載されています。

さまざまな現場で管理職の方と仕事しますが、ひとりで頑張ってる方が多いなと思います。

一人で頑張る管理職に話を聞くと

「任せられない、自分がやった方が早い」と口をそろえて言います。

今だけ考えると自分がやった方が「そのこと」は早く終わるでしょう。

3年後、5年後も「そのこと」を貴方がやりますか?って話です。

貴方がいくら超テキパキさんでも一人で出来る量は限られます。

貴方のテキパキスタイルを徐々に部下や仲間に伝えて渡し、

貴方がやらなくても誰でもできる状況にすると貴方の手が空き、

更に新しいことができる時間が生まれます。

これが自部署チームの進化ですね。

管理職がチームで新しいことにチャレンジすると、時代の変化を逃さない組織が出来てくる。

トライ&エラー&リカバリを繰り返せるチャレンジャーがいる組織は強いなと実感しています。

実践実験して検証、改善し続けるには、管理職が自分の仲間や部下とチームになり、

信頼して業務を渡せることが大切です。

空腹の人に魚をあげるとすぐ食べてしまうが、

魚の獲り方を教えればずっと魚を食べられるというような老子の言葉がありますが、

今、魚をあげて空腹を満たして魚の獲り方も教えると良いな、と私は思います。

一見、遠回りに見えますが、後継者へ仕事を教えて渡し、

チームの誰もが自部署の守備範囲業務を完遂できることが

長期的には最速で結果を出すことに繋がります。

<プロフィール>

安全組織マネジメントコンサルタント

森川美希(もりかわみき)

株式会社安全会議 代表取締役

現場中心法を用いて、社内に安全風土を醸成する「現場いきいきプロジェクト!」にて

事業所の安全活動を支援中

(安全会議事務局)