社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.74》
ほっとする仕事をする
10月に入り、福岡では日中はまだ半袖がちょうどよい暑さですが、朝夕はかなり涼しくなりました。北海道ではもう冷え込みを感じるようにもなっているようですね。天候の地域差も、日中の寒暖差も大きくなるこの時季、知らず知らずのうちにその適応に身体が疲れを溜めてしまうことがあります。少し過ごしやすくなるからこそ、意識的に休憩・休養を取ることが大切な時期なのですね。

さて、今回は「終わったときにほっとする仕事」について考えてみたいと思います。
皆さんは、日々の仕事終わりにどんなことを感じられるでしょうか?
「今日は緊張する仕事が続いたな。疲れたけど、無事に終わってひと安心だ」
「新規の仕事で覚えることが多かったが、サポートが充実していたな」
「忙しくて大変だったけれど、一緒に働くメンバーに安心感があって良かった」
このような「ほっとする仕事」ができると、精神的な疲れかが軽減できそうです。
同様の仕事が終わった後に感じるのが次のようなものだとどうでしょうか。
「今日は緊張する仕事が多かった。失敗して責められることを考えると疲れた」
「新規の仕事で覚えることが多かったし、教えてくれる環境もなくて疲れた」
「忙しくて大変だったし、一緒に働く人もピリピリしていて疲れた」
身体的な疲れに加え、精神的な疲れもあって、これが続くのは嫌になります。

仕事の内容自体は同じでも、その仕事を行う際の環境によって、ほっとする仕事になるのか、どっと疲れる仕事になるのかが大きく違ってきます。
この「環境」には、安全で動きやすく、便利さにも配慮した道具等がある物理的環境、仕事に必要な知識や技術を適切に教えてもらえる教育的環境、一緒に働く人同士のコミュニケーションや職場の心理的安全性等が関わる人的環境が含まれます。社内の「環境」を整えることが「終わったときにほっとする仕事」につながります。会社側の取り組みが大切なのはもちろんのこと、社内にいる一人ひとりがその「環境作り」に関われることを意識して、「調子はどう?」「困ってない?」「ご安全に!」「ありがとう」「お疲れ様」という言葉があふれるように声を出していきたいですね。

(柴村馨)

