社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.68》

「安心・安全・成長」な職場、新人さんに届け!

新年度の始まりは皆さんの職場ではどのような雰囲気でしょうか?

たくさんの新人さんを迎えて、新人教育に嬉しい忙しさを感じていたり、

新人さん・中途採用の経験者の皆さんを迎えて活性化していたり、

他部署からの異動の方々と心機一転動き始めていたり、と

わくわく、そしてちょっとバタバタな春をお迎えではないかと想像しております。

そんな中で、退職代行サービスを利用して新卒者が退職するケースが

4月3日の時点で20名というニュースが話題になりました。

退職する側の要因、会社側の要因、その他の環境要因など、その原因は様々でしょう。

入社する御縁があっただけにもったいないようにも感じますが、

人と人の関係と同様に、人と会社の関係も「入ってみないとわからない」ことが

お互いにあるのもわかるような気がします。

コミュニケーションには、「伝える側の力」も「受け取る側の力」も必要です。

会社が伝えようとしていることを、どのように伝えているか、

新卒者の側は、どのように受け取り、理解しているか。

そこに大きな食い違いが生じないように、双方の覚悟と準備が必要です。

新人さんたちは、新しく始まる社会人としての生活基盤である会社に

どんな人たちがいて、どんな仕事が待っていて、どんな成長ができるのか、

大きな期待と、同じくらいの不安を持って入社してきます。

新人さん側にも、「社会人として歩み出す」覚悟が必要不可欠です。

会社側には、その歩み出す一歩を支えて育てる覚悟が求められます。

「ここで働くということは、

社会にとって個人にとってどのような意味があるのか、

そのために具体的にどのようなことを行うのか、

それができるようにどのような教育体制・バックアップ体制があるのか、

社員をどのように大切にしようとしているのか」

会社側に、これらを丁寧に伝える準備があれば、新人さんたちも

安心して、安全を感じられる環境で、成長できそうだと期待を持つことができます。

そのためには、まず、今いる社員の皆さんに「安心・安全・成長」の

実感があることが大前提ですね。

新人さんに「安心・安全・成長」を感じさせる職場環境であることが

届きますように!

(柴村馨)