社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.64

今、話しても大丈夫ですか?

「今、お話しても大丈夫ですか?」

電話を受けたとき、こう尋ねられることがあります。

皆さんは、どう返答していますか?

ちょうど余裕のある時であれば、「はい、大丈夫です」と問題なく対応できますね。

少し集中を要する仕事をしている最中だったら、どうでしょう?

短い時間なら大丈夫だったり、内容の重要度によったりしますね。

「今、5分ほど、先日の打ち合わせの確認の件、お話しても大丈夫ですか?」

こう尋ねてもらえると、優先順位の判断がつきます。

5分なら大丈夫だな、あるいは、その内容なら後でかけなおそう 等々。

判断材料となる情報が入っていると助かります。

これは、対面で話す場合でも大切な都合確認です。

いきなり自分の話したい要件について話し始めるのではなく、

「今、お時間5分ほど大丈夫ですか?」

「先日の打ち合わせの件でお話があるのですが、今よろしいですか?」

このように尋ねて、相手の都合を確認した上で話し始めるのが丁寧です。

さらに、「先日の打ち合わせ」に関しても概要を確認すると、

前提のすり合わせができて、効率的なやり取りができます。

情報が不足したままだと……

「先日の打ち合わせ(A社との契約の件)の件、お話しできますか?」

「(社内イベントの件か)ああ、あれは任せるから進めておいて」

「えっ?自分が決めるってことですか?(まだ自分には無理なような……)」

「うん、去年のを参考に決めてもらっていいよ」

「(去年の契約??)去年のって、どの契約のことですか?」

「えっ?契約?社内イベントのことじゃなくて?」

こんなやり取りになりかねません。

「先日のA社との契約に関する打合せの件、今、お話しできますか?」

相手に親切な都合確認で、スムーズな社内コミュニケーションにしましょう。

(柴村 馨)