社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.63》

挨拶してもらうことでもらえるパワー

挨拶の大切さはこのブログでも繰り返しお伝えしてきました。

「私はあなたがそこにいることをわかっています。

話したいことや聞きたいことがあれば関わる準備があります」と

相手の存在を大切に思っていることを伝えるのが挨拶です。

最近、挨拶にはそれ以上のパワーがあるのだな、と実感する出来事がありました。

交差点で歩行者信号が青になるのを待っているときでした。

ちょうど近くの保育所の子どもたちがお散歩で通りかかりました。

二人ずつ、しっかりと手をつないで、前後を先生が守りつつ、

並んで私の前を通過しようとしていました。

「かわいいなぁ、目がキラキラしていていいなぁ」と思いながら、

なんとなく眺めていたところ、列の前の方にいた少しだけお兄さんの

子どもが、私の眼をはっきり見ながら「おはようございます!」と

挨拶をしてくれたのです。

私は少し驚きながらも、「おはようございます!」と返しました。

すると、後に続く子どもたちも次々に「おはようございます!」と

元気に挨拶をしてくれました。私もその度に「おはようございます!」と返します。

とても嬉しくて温かい気持ちになると同時に、パワーをもらえた気がしました。

なぜ、子どもたちからの「おはようございます!」の挨拶がこんなにも

嬉しい気持ちやパワーを与えてくれるのだろう、と考えてみました。

子どもたちは、「知っている人」ではないにもかかわらず、挨拶をしてくれました。

これは「無条件の承認」にあたります。

「知っている人だから」「自分が挨拶すべき相手だから」といった条件付きではなく、

「無条件に相手の存在を認め、その大切さを伝えている」挨拶だからこそ、

こちらも無条件に嬉しくなり、パワーをもらえたのだと思います。

大人になると、相手との関係性による調整をしたうえで挨拶をします。

これはこれで社会性が身につくからこそ、のことなので問題ないのですが、

子どもたちからの「無条件の承認」としての挨拶のパワーは素敵でした♪

(柴村 馨)