安全運転アドバイス69 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.154》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第154回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス69」』です。
 第153回の「安全運転アドバイス68」では、
『「運転免許証更新手続き」
等を知っておこう。』について、呟きました。
 第154回の「安全運転アドバイス69」では、
『「75歳以上の運転免許証
更新手続き」等を知っておこう。』について呟きます。

◎ 『「75歳以上の運転免許証更新手続き」等を知っておこう。』

〇 高齢運転者対策

  75歳以上になると、運転免許証更新時に、新たにクリアしなければならない
 課題があります。道路交通法が定める
   「運転技能検査」と
   「認知機能検査」
 です。

〇 運転技能検査

  75歳以上の方(普通自動車対応免許を現に受けている場合)の運転技能検査とは

  ・ 75歳以上で、一定の基準に該当する違反歴のある方が、運転免許証の更新を受けようと
   する場合、運転免許証の有効期間が満了する日の直前の誕生日の160日前の日
   [やむを得ない理由で同日より前に更新(期間前更新)を申請する場合は、その申請日]
   前3年間に、大型自動車、中型自動車、準中型自動車又は普通自動車の運転に関して
   「以下の違反行為」を行った方が、運転技能検査(運転実技試験)を受け、これに
   合格しないと、運転免許証を更新することができません。

  ・ 「以下の違反行為」とは

    警察庁において、死亡・重傷事故惹起との関連を分析して、危険性が高いと認められる
   違反行為です。

   ①信号無視 ②通行区分違反 ③通行帯違反等 ④速度超過 ⑤横断等禁止違反
   ⑥踏切不停止等・遮断踏切立入り ⑦交差点右左折方法違反等
   ⑧交差点安全進行義務違反等 ⑨横断歩行者等妨害等 ⑩安全運転義務違反
   ⑪携帯電話使用等

   上記の違反行為を行った方が対象となります。

  ・ 運転技能検査(運転実技試験)を受けなければならない方は、コースにおいて、
   おおむね10分以上、1,200M以上走行して、合格しなければ運転免許証更新の、
   次のステップに進むことができません。
    ただし、運転技能検査は運転免許証が有効な間は、繰り返し受験することができます。

   ・ 合格基準点数は
      一種免許  70点以上
      二種免許  80点以上
   となっています。

  ・ 合格率は、運転技能検査が導入された、令和4年5月13日~12月31日の間を
   見てみると

      受験者数  77,083 人
      合格者数  69,041 人
      合格率     89,6 %
      不合格率    10,4 %

   となっています。

〇 認知機能検査

  75歳以上の免許証更新者及び運転技能検査合格者の方は、次に認知機能検査です。
  認知機能検査は、75歳以上の高齢運転者の、運転免許証の更新時等の機会に受検を
 義務付けたものです。この認知機能検査は、認知症のおそれがないかどうかを判定するもの
 となっています。

  具体的には、「手がかり再生」は、記憶力を検査するものです。
  まず、一定のイラストを記憶し、採点には関係しない課題を行います。
  その後、既に記憶しているイラストをヒントなしで課題に回答し、次にヒントを基に
 回答します。

  「時間の見当識」は、時間の感覚を検査するものです。
  検査時における年月日、曜日、及び時間を回答するものです。

  検査後の採点により、「認知症のおそれがある」と「認知症のおそれがない」に
 判定されます。「認知症のおそれがある」と判定されると、医師の診断を受けることになり、
 「認知症」と診断されると、免許の取消し又は効力の停止処分を受けることとなります。

  検査は、何回でも受けることができますが、受ける度に手数料が必要です。
  再受検し、「認知症のおそれがない」と判定された場合は、次の「高齢者講習」へと
 進みます。

〇 高齢者講習

  「高齢者講習」は、試験ではありません。
   講義(座学)
   運転適性検査
   実車指導
  われます。

〇 免許証の更新

  「高齢者講習」が終わると、免許証の更新手続きとなります。
  このように、75歳以上の高齢者も各種検査や手続きをして免許証を更新し、
 公道を走行しています。

〇 高齢運転者の管理

  75歳以上の高齢運転者は、マイカーだけでなく、社有車のハンドルを握っている方も
 おられます。
  その様な方々の管理指導は、どの様なことに注意して行けば良いのか、そのヒントを
 第155回では、呟きたいと思います。

<参考文献>
【警察庁 運転免許の更新等運転免許に関する諸手続きについて】

それでは、第154回はこのへんで、次回をお楽しみに!  (緑 一郎)