社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.61

筆記用具にこだわってみる

突然ですが、「筆記用具へのこだわり」はどのくらいお持ちでしょうか?

仕事の現場でよく用いられる筆記用具で言えば、次のようなものでしょうか。

ボールペン、油性ペン、水性ペン、ホワイトボード用のペン、鉛筆……等々。

会社の備品として支給されている物を使用している人も多いでしょう。

一方で、「自分のこだわり」で選んだ筆記用具を使用している方も少なくないのでは

ないでしょうか。

特に、文字を書く機会が多い方ほど、書き心地や機能の便利さなどで選ぶことが

多いのではないかと感じます。

文字は「読みやすさ」が最も重視されます。

もちろん、美しい文字が書ければ、それに越したことはないのですが、

何よりも間違いなく読んでもらえる「読みやすい文字」であることが大切です。

流れるような草書体は、美しいのですが読みやすくはないように感じます。

小さすぎる文字や薄すぎる文字、見にくい色の文字も避けたいところです。

言葉を伝えるための文字ですので、読み間違いが生じないことが重視されます。

「読みやすい文字」が「書きやすい」、そんな筆記用具へのこだわりは楽しいものです。

今の筆記用具は進化している点も多いですね。

インクが途切れにくいペン先や、とがった状態の芯が出続けるシャープペンシル、

文字が薄れてきたら押してインクを出せるホワイトボード用ペンなど、

その機能を知るだけでもワクワクした気持ちになります。

スムーズに書き仕事ができるような筆記用具がたくさんあります。

機能面とは違った視点で選んでいる方もいるのではないでしょうか。

万年筆を日常的に使っている場合、重視しているのは機能よりも書き心地や文字の印象

なのかもしれません。

万年筆に限らず、インクの色も細やかな違いが楽しめるようになっています。

「黒」にも少し緑がかっていたり、紫が混ざっていたり、青が感じられたり。

ニュアンスの違いが面白いものです。

同僚から渡されたメモの文字が万年筆で書かれた文字だったら…

「万年筆、いいですね!どこのメーカーのですか?」

「インクの色が素敵ですね。普通の黒じゃないですよね?」

そんな会話が始まるきっかけになるかもしれません。

少し筆記用具にこだわってみることで、生まれるコミュニケーションもありそうです。

(柴村 馨)