社内コミュニケーションがうまくいく《ほっとひと息ヒント集 Vol.57》

「当たり前」は変化するもの

9月に入り、朝夕には涼しさを感じられるようになっているでしょうか?

個人的には「水道水の温度」の変化に、秋の気配を感じています。

この夏は水道水が「ぬるい」を通り越して「ちょっとしたお湯」になっていると

感じる日々でしたので、水らしい冷たさを感じられて、ほっとしています。

甲子園での夏の高校野球大会でも、2023年からは「クーリングタイム」が導入され、

5回終了後に最大10分間の休憩を取って、熱中症対策を取れるようにしているそうです。

今年2024年からは、最も暑い時間帯を避けて試合時間を設定する2部制が

一部日程で導入されて、さらなる改善が進んでいます。

昭和世代の自分の学生時代を振り返ると、いわゆる「根性論」が一般的で、

部活中の水分補給もままならないのが「当たり前」であった思い出があります。

その頃とは明らかに平均気温も違い、健康面についての知見も増えた今、

その「当たり前」が変化するのは、それこそ当然のことです。

・熱中症対策の休憩や水分補給を、会社からも呼びかけること

・台風などの天候不順が分かっている場合は、事前にできるだけ業務調整すること

・体調不良時には、我慢せずに早めに申告すること

・指導と嫌がらせ(ハラスメント)の違いを共通理解すること

・「仕事熱心=多くの残業」ではないこと

以前は、我慢したり、仕方がないと諦めていたりしたことの多くに関して、

今は「それが当たり前ではない」と共通認識されるようになりました。

様々な分野で研究が進み、知識が更新されれば、常識も更新することになります。

環境や技術が大きく変化することでも、常識は変わります。

「当たり前」の内容が変化することが当たり前なのだという認識を持ち、

自分の中の「普通、~でしょう」「~が当たり前だよね」を各自が見直すこと、

見直したものを共有すること、が大切です。

「『当たり前』の更新大会」を定期的なイベントにして楽しむのも良さそうですね!

(柴村 馨)