安全運転アドバイス38 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.115》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第115回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス38」』です。
 第114回の、「安全運転アドバイス37」では、「「ピッカピカの新一年生」を守ろう」
について、呟きました。
 第115回の「安全運転アドバイス38」は、「交通事故増加傾向」について呟きます。

◎ 「交通事故増加傾向」

  最近のニュース報道を見ていると、痛ましい交通事故が増えているような気がします。
  そこで、警察庁の統計を調べてみました。すると、結果は次の表のとおりです。

  ※ 令和5年1~3月発生分(全国)


  注 増減数(率)は、前年同期と比較した値です。
  注 交通事故件数、負傷者数は速報値、死者数は確定値です。

  この統計表の数字を見ると、悪い予感が当たっていました。
  さらに良くないなと思うのが、交通事故件数、負傷者数の増減率に比べて、
 死者数の増減率が約2倍になっていることです。

〇 どうして増加したのでしょう。

  どうして交通事故が増えたのか、一緒に考えてみましょう。

 ・ 寒い冬が終わり、暖かくなって人々が動き出した。
 ・ 新型コロナウィルスのワクチン接種も、早い人は5回目まで終わっており、
  国内の相当数にワクチンが行き渡った。
 ・ マスクの着用が、個人の判断に委ねられるようになった。
 ・ 「全国旅行支援」(旅行代金の割り引き等)が、続いており新年度も
  実施される方向であること。
 ・ 新型コロナウィルスの感染症法上の位置づけが、5月8日に「5類」に
  移行されること。

 等の制限の緩和措置や、新型コロナウィルスに対する人々の慣れなどから、
 そろそろ出かけても大丈夫だろうという気持ちが、広がってきたのでは
 ないでしょうか。

〇 増加した交通事故の概要

  どのような交通事故が増加しているのでしょうか。
  これについては、詳細な全国データがありませんので、テレビ、新聞等を
 見た状況から、私の想像するところです。

 ・ 車両×車両の事故では、交差点における事故が多く発生しているのが
  目に付きます。特に、直進車×右折車の事故です。
  注:右折車は、対向直進車の有無をよく確認しましょう。対向車が渋滞で
   止まったり、徐行してスピードを落としても、その影に二輪車がいるかも
   しれないと、いつも注意・確認するようにしましょう。
    また、対向二輪車は小さく見えても、スピードが速くすぐに近づいてくる
   ことを知っておきましょう。

 ・ 二輪車は、交差点では対向右折車に注意しましょう。さらに、カーブや
  一時停止場所での事故が目につきます。多くは、スピードの出し過ぎが原因です。
  注:ヘルメットは命を守る最後の砦です。転倒しても外れないよう、顎ひもが
   外れないようしっかりと付けましょう。
    また、二輪車用プロテクターも付けて、自分で自分自身を守りましょう。

 ・ 歩行者は被害事故に注意を払いましょう。特に、65歳以上高齢者の家族の方は、
  外出時は明るく白っぽい服装をして、できるだけ反射材の着用、使用を促しましょう。
  注:被害事故は、横断歩道や信号交差点の付近で、近回りして横断したり、
   信号無視の横断時等に多く発生しているようです。
    長生きの秘訣は、横断歩道横断と信号を守ること、それに明るく若々しい服装ですよ
   と伝えてください。

〇 交通事故発生状況の推移(昭和41年以降)

  日本の交通事故発生件数は、
    平成16年 952,720件
 がピークで、それ以降は、
    令和4年  300,839件
 まで減少を続けています。

  死者数については、
    昭和45年  16,765人
 がピークで、それ以降は増減を繰り返しながら、
    平成27年   4,117人
 以降は、
    令和4年    2,610人
 まで減少を続けています。

  負傷者数については、
    平成16年 1,183,617人
 がピークで、それ以降は、
    令和4年    356,601人
 まで減少を続けています。

〇 今年はまた、交通事故が増えてきていることを一人一人が意識して、
 交通安全対策を一つ一つしっかりとしていきましょう。
 

≪参考文献≫
【警察庁 道路の交通に関する統計 交通事故発生状況】

それでは、第115回はこのへんで、次回をお楽しみに!   (緑 一郎)