飲酒運転根絶30 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.110》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第110回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「飲酒運転根絶30」』です。
 第109回の、「安全運転アドバイス35」では、「右折時の安全確認」について、
呟きました。
 第110回の「飲酒運転根絶30」は、「最初は飲酒運転でした。」について
呟きます。

◎ 消防士が救急車を無免許運転

  最近、テレビニュースを見ていると、
  「消防士が救急車を、無免許で20回運転していた。」
 とのニュースが流れていました。

  注意して聞いてみると、某市消防署のA消防士が、昨年末に飲酒運転して検挙され、
 運転免許の取消し処分を受けていたのに、上司に報告せずに無免許で、
 救急車を20回運転していたとの内容のようでした。

〇 無免許運転の発覚

  A消防士は、自宅付近でマイカーを無免許運転していて、警察官に免許証の提示を
 求められ無免許運転が発覚、道路交通法違反で現行犯逮捕されたことから、
 救急車の無免許運転も発覚するに至ったようです。

  A消防士は、「飲酒運転で、運転免許の取消し処分を受けた事を報告するのが怖くて、
 上司に報告しなかった。」様子で、無免許運転を続けてこの事を隠し続けるつもりだった
 ようです。

〇  なぜ無免許運転が、すぐには発覚しなかったのでしょう。

 ・ この消防署も、安全運転管理者を選任していたはずです。
   多くの企業や団体等では、安全運転管理者が運転手に対し、昨年4月1日から
  義務化されたアルコールチェックを、運転前と運転終了後に実施し記録化しています。

   このアルコールチェックの際には、併せて運転免許証を提示してもらい、
  チェックしましょう。

   免許証携帯の有無
   交付年月日
   有効期限
   免許条件(眼鏡等、トン数等)
   免許証の汚破損の有無
   免許証の色

   免許証の提示で、不携帯を防げます。
   交付が誕生日の前後1ヶ月以内でないときは、その理由を聞きましょう。
   有効期限は免許証の効力に関わる大事なことです。

   免許条件も大事です。白内障の手術等で視力がアップした時は、
  条件変更(解除)の申請ができます。
   トン数は、運転車両との整合性に注意です。

   免許証の出し入れ等で、顔や免許種別欄等が擦れて不鮮明の時は、
  作成替えの申請をしましょう。
   免許証の色が、ゴールドでない時は、理由を確認しましょう。

   某企業では、免許証の更新忘れ防止対策として、毎年その年中の更新対象者を、
  月別一覧表にして掲示し、更新手続きが終了するとその日付を本人が赤字で記入し、
  未記入であれば同僚が声をかけ、うっかりを防止する対策を行っていました。

◎ 無免許運転の原因と対策

  救急車の無免許運転を繰り返したのは、まずは飲酒運転したことから始まります。
  公務員として、組織の一員になれば、懲戒や分限処分等の教養はしっかりと
 受けているはずです。
  しかし飲酒運転防止の教養も、一度すれば十分というものではありません。
  人は、時間が経てば忘れます。

  一度教養しても、忘れないように繰り返し繰り返し、機会ある毎に手を替え品を変えて
 教養することが必要です。

  この職場には、安全運転管理者がいるはずです。昨年から義務化された、
 アルコールチェックは、決められた通りに実施していたのでしょうか。
  その時に運転免許証の確認もしていれば、救急車を無免許で繰り返し運転ということも、
 発生しなかったかもしれません。

  また、このような不祥事をおこすと、管理責任を問われるだけでなく、議会等で謝罪し
 原因と対策について、説明しなければならないこととなるかもしれません。

  その後、A消防士は懲戒免職、幹部も処分というニュースが流れていました。
  A消防士には、家族がいることでしょう。本人だけでなく、家族も辛い思いを
 していることと思います。

  このようなことを、二度と繰り返さないためにも、安全運転管理者を中心に
 毎日のアルコールチェック、運転免許証の確認、日頃の教養を重要な業務として
 継続して頂きたいと思います。

それでは、第110回はこのへんで、次回をお楽しみに!   (緑 一郎)