飲酒運転根絶27 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.103》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。
 第103回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「飲酒運転根絶27」』です。
 第102回の、「安全運転アドバイス32」では「雑踏事故1」について、
呟きました。
 第103回の「飲酒運転根絶27」は、「忘年会のシーズン」について呟きます。

◎ 「忘年会のシーズン」

  新型コロナウィルスに関連する各種規制が解除され、数年振りに各地で、
 「コロナは怖いけど、用心して「忘年会」をしよう。」という声が聞こえてきます。
  これは、多くの人がコロナ禍による、フラストレーションが溜まっていることが
 多分にあるのでしょう。
  忘年会は結構ですが、「新型コロナウィルス対策」をよく考えて、
 飲み過ぎによる事故・不祥事・飲酒運転は絶対にしてはいけません。

◎ 飲み過ぎによる「事故・不祥事・飲酒運転」

〇 プラットホームからの転落や列車との接触

  時々、鉄道のプラットホームから人が転落して、「駅のホームで事故があり、
 列車の運行が不通になっています。」との臨時ニュースが流れることがあります。

  この中には、お酒を飲んだ酔客が転落した事故が数多くあります。
  ほろ酔いも、ほろ酔い後期(アルコール呼気濃度0.25~0.5mg/ℓ)になると、
 気分が高揚し、気が大きくなります。さらに、距離感が分からなくなったり、
 不注意によるミスが起きるようになります。
  プラットホームからの転落は、死亡事故に繋がる確率が非常に高い危険な事故です。

 ※ 次のような、データがあります。

  令和元年度における、鉄道のホームからの転落件数は2,887件で、
 このうち酔客は1,565人です。
  また、人身障害事故のうち
  「ホームから転落して列車等と接触」したものと
  「ホーム上で列車等と接触」したものを合わせた
  「ホームでの接触事故」
 の件数は160件で、このうち酔客は83人となっています。

  このように、ホームからの転落や列車等との接触が危険だと自分で判断して、
 転落等を回避する、という行動ができなくなるまで貴方は飲酒しますか。

〇 路上やベンチでの寝込み

  路上での寝込みは、大変危険で命にかかわります。
  車道で寝込むのは、いつ車に轢かれてもおかしくない状況を自分で作って
 いるようなものです。

  歩道や駐車場で寝込むのも、道路外施設に進入する車に轢かれる可能性があります。
  車のドライバーは、まさかそのような場所で寝込んでいるとまで、予測できていません。

  駅やバス停等のベンチで寝込むと、酔客の介抱を装って、貴重品や大事な持ち物を
 持っていかれるかもしれません。

〇 住居侵入事案

  注意力、判断力が低下すると、自分の家と他人の家の区別がつかなくなり、
 他人の家に勝手に入り込んで、110番通報され警察沙汰となり、「住居侵入罪」で
 逮捕されるという事態に発展することがあります。

 ※「住居侵入罪(刑法第130条)」
  正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは
 艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、
 3年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

〇 飲酒運転

  「忘年会」の場所に車で行った人は、飲酒運転をして検挙され
 「代行運転で帰るつもりだった」等の弁明をいくらしても、処分は免れません。
  飲酒運転で事故を起こし、「危険運転致死傷罪」に問われると、長い長い
 懲役刑が待っていることを思い出しましょう。

〇 反省

  これらは、ほんの一例です。楽しく飲んだはずの「忘年会」が、悲惨な
 「呆然会」にならない為には、

 ・ 自分の飲酒量を日頃から知っておく。
 ・ 飲む前に、安全な帰宅方法を決めておく。
 ・ 無くして困る貴重品等は、「忘年会」に持って行かない。
 ・ 新型コロナウィルスのこの時期は、短時間で切り上げましょう。
 ・ できるだけ一人で帰らない。(同じ方向の人と一緒に帰る。)
 ・ 帰る時間を家族に連絡しておく。
 ・ 反射材を身につける。
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 等に注意して、楽しい「忘年会」にしましょう。

 
<参考文献>
 国土交通省「駅ホームからの転落に関する状況」

それでは、第103回はこのへんで、次回をお楽しみに!   (緑 一郎)