安全運転アドバイス32 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.102》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第102回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス32」』です。
 第101回の、「飲酒運転根絶26」では「秋の安全運転3」について、呟きました。
 第102回の「安全運転アドバイス32」は、「雑踏事故1」について呟きます。

◎「雑踏事故1」

  韓国のソウルで、ハロウィーン直前の週末に集まった大勢の若者らが、雑踏の中で
 押されて圧迫されたり倒れたりして、150人以上もの人が死亡し、多くの負傷者も出る
 という大変痛ましい事故の発生が報道されました。

   このような事故は、雑踏事故と呼ばれ、花火大会、正月の初詣、祭礼、歌謡ショーなどで
 発生しており、多くは一時的に特定の場所に、不特定の多数の人が集まった時に、混乱して
 発生しているようです。

  特に、会場等が屋外で入場人数に制限がないような場合は、どの程度の人数が集まるのか、
 予測が困難な場合が多いでしょう。
  また今回の、雑踏事故が発生した道路には、両方向から人々が入っていき、道路上の人数が
 どんどんと膨らんでいったように感じます。

  さらに、道路中央部付近の人は、前にも後ろにも進めない状況になったのに、
 それを把握したり整理したりする人が居ないため、何も知らない人々が両方向から
 入っていって、混雑に拍車をかけていったものと思われます。

○ 日本での「雑踏事故」事例

  日本でも過去に、「雑踏事故」が発生しています。

  平成13年(2001年)7月21日、兵庫県明石市での「花火大会」の当日、
 JR駅から来た人と花火大会会場から来た人が合流する歩道橋上で、異常な混雑となり
 「群衆雪崩」が発生、11人が死亡、183人が負傷するという「雑踏事故」が
 発生しています。

○ 「交通事故」との違い

  「交通事故」とは、道路(道路交通法第二条第一項第一号に規定する道路)において、
 車両等及び列車の交通によって起こされた事故で、人の死亡又は負傷を伴うもの(人身事故)
 並びに物損事故をいう。とあります。
 (警察庁 「交通事故統計における用語の解説」から)

  このように、車両等が関与しない雑踏事故は、交通事故とは発生の形態が全く異なるもの
 です。

○ 「雑踏事故」から身を守るには

  「雑踏事故」から身を守るには、どうすれば良いのでしょうか。

 「雑踏事故」は、多くの人が集まる各種催し(イベント等)で起こる可能性があります。
  各種催しは、例年同じ頃の日時・場所等で行われ、慣習化していることがよくあります。

 ① 事前に情報を入手しましょう。テレビ、新聞、市政だより等の他、催し物に
  興味のある年代の人々は良く知っています。気軽に声を掛けて、情報を教えて
  もらいましょう。

 ② 各種催し(イベント等)の多くには、主催者がいます。
   主催者が居るか、誰が主催者なのかチェックしてみましょう。
   また、地域に詳しい地場業者なのか、遠方の業者なのかも参考になるでしょう。

 ③ 主催者の居ない、今回のハロウィーンのように、自然発生的に集まってくる
  人達による雑踏は、人数の予測が難しいでしょう。
   この場合、前年又は前々年の様子や、当日の天候状況等が参考になるでしょう。

 ④ 今回の「雑踏事故」では、ここと言う目的地がある訳でもないのに、ハロウィーンの
  仮装をして、「人に見せたい見てもらいたい」等という思いで、この道路を往復していた
  人も居たでしょう。そのような人が滞留すると、混雑に一層拍車がかかるでしょう。

 ⑤ 自分の身を守るには、このような雑踏になりそうな場所には近づかないことが
  一番でしょう。どうしても通らなければならない時は、少々遠くても別の安全な道路を
  探しましょう。命を守ることが一番大事です。

 ⑥ 車で通行するときは、雑踏になっている又はなりそうな場所は、極力通行しない様に
  しましょう。雑踏の中には、飲酒して酔っている人も相当数います。
   接触するとトラブルになります。

○ 注意事項(雑踏の中には、次のような人も居るかもしれません。)

  わいせつ目的の人。
  衣服を汚損、破損目的の人。
  金品を窃盗目的の人。
    ・
    ・
    ・
  等々、犯罪目的の人には十分な注意が必要です。

 
<参考文献>
「ウィキペディア(フリー百科事典)」

それでは、第102回はこのへんで、次回をお楽しみに!   (緑 一郎)