安全運転アドバイス31 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.100》
緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」と
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。
第100回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス31」』です。
第99回の、「大規模災害4」では「災害時の交通規制等」について、呟きました。
第100回の「安全運転アドバイス31」は、「事故減少に向けて」について呟きます。
◎ 交通事故の減少状況
日本の、年間の交通事故統計記録によると
・ 発生件数のピークは、平成16年の 952,720(件)
・ 死者数のピークは、昭和45年の 16,765(人)
・ 負傷者数のピークは、平成16年の 1,183,617(人)
となっています。
これに比べて、令和3年の交通事故発生状況を見てみると
・ 発生件数は 305,196(件)
・ 死者数は 2,636(人)
・ 負傷者数は 362,131(人)
となっており、
・ 発生件数は、三分の一以下
・ 死者数は、六分の一以下
・ 負傷者数は、三分の一以下
に減少しています。
〇 「もっと減少」を!
上記の発生件数等の減少は、「4Eの原則」といわれる
「交通安全教育」「交通工学」「交通取締り」「交通環境」等の対策が
進められた結果だと思います。
しかし、「もっと減少!」を図るためには、交通事故には、
その原因となった法令違反行為があるということを考えなければなりません。
交通事故の原因となっている多くの法令違反行為(作為・不作為があります)を
減少させるため、「4Eの原則」にある「交通安全教育」の分野においては、
ハンドルを握る各ドライバーや管理者・経営者・交通安全に携わる関係者の皆さんに、
もっと安全意識を高めてもらい、違反行為の減少に努めていただきたいと思います。
※ 自動運転等については、別の機会に呟きたいと思います。
〇 交通事故の原因となった法令違反
令和3年に発生した交通事故(全国の人身事故)において、事故原因となる第一当事者の
法令違反は、警察庁統計の多い方から10項目を順に並べると、次のような順序となります。
① 安全不確認 91,413件
② 脇見運転 36,499件
③ 動静不注視 29,368件
④ 漫然運転 22,318件
⑤ 交差点安全進行義務違反 20,086件
⑥ 運転操作不適 18,885件
⑦ 一時不停止 12,555件
⑧ 信号無視 10,232件
⑨ 歩行者妨害等 9,825件
⑩ 優先通行妨害 7,979件

〇 交通事故の原因となる法令違反の減少には
上記のように、様々な法令違反が原因となって交通事故が起きています。
そこで、上記の法令違反ごとの発生件数を参考にして、件数の多いものから、
その対策を検討する必要があると思います。
例えば、発生件数の最も多い「安全不確認」については、
・ 道路状況に応じた、安全な速度で走行していますか。
・ 道路状況とは、道路の幅員、道路の車線数、歩道の有無、交差道路の数、
信号機設置の有無、歩行者や車両の交通量、天候、交通規制の状況等です。
・ 速度に対する停止距離を常に考えて、走行していますか。
・ 停止距離を考えると、必要な車間距離が分かるでしょう。
・ (速度と停止距離)

等を考えて、「安全確認」をする時間的余裕を作り、「安全不確認」とならないようにして、
法令違反・交通事故を「もっと減少」していただきたいと思います。
出典:警察庁統計表(https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/toukeihyo.html)

それでは、第100回はこのへんで、次回をお楽しみに! (緑 一郎)