飲酒運転根絶22 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.93》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第93回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「飲酒運転根絶22」』です。
 第92回の、「安全運転アドバイス28」「高齢者対策4」について、呟きました。
 第93回の、「飲酒運転根絶22」「新型コロナウイルスと飲酒運転」について、
呟きます。

◎ 「新型コロナウイルスと飲酒運転」

〇 「最近のニュース報道」から

  最近の新聞・テレビ等のニュース報道を見ていると、全国各地で飲酒運転や飲酒事故の
 発生が増えているように感じませんか?
  そう感じているのは、私だけではないと思います。

〇 どうしてでしょうか。

  新型コロナウイルスの流行も3年目となり、また、日々発表される感染者の発生数が
 減少してきました。そうした中、「まん延防止等重点措置」や「飲食店への時短要請」等が
 解除されたり、これまで我慢していた、外での飲み会等が増えて、夜の街がにぎわいを
 取り戻してきたからでしょうか。

  外での飲み会をするのは、悪いことではありませんが、お酒を飲んだ後に、
 車を運転することは犯罪です。

〇 飲酒運転と飲み会等の例

  マスコミの報道を見ていると、飲酒運転をした事例は、次のような経緯が、
 多いように感じます。

 ・  飲み会にマイカーで行き、飲酒運転をした。

   飲み会に行くのに、マイカーで行く人は、初めから飲み会が終わったら
  飲酒運転で帰るつもりなのでしょうか。
   当人は、代行運転を依頼するつもりだった、と答えるかもしれません。

   しかし、帰る時に代行運転がすぐに来ない事は、よくあることです。
   「代行運転が来るのに時間がかかるから、つい自分で運転した。」
  と言う弁明も、よく報道されています。

   飲酒運転を、代行運転のせいにしてはいけません。
   飲み会に行くのに、まずマイカーで行く発想の前に、マイカーで行かない発想を
  してほしいと思います。

   やむを得ない理由で、マイカーで行く人は、最初に代行運転の予約等を
  しておくべきでしょう。
   マイカーで行き、代行運転の予約等もせず、飲み会に参加し、帰りは飲酒運転。

   このような人は、運転免許証を無くすだけでなく、周囲の人の信頼も無くすことと
  なるでしょう。

 ・ 出勤時に追突事故で、アルコール検知され飲酒運転が発覚した。

   朝の出勤時に、追突事故を起こして、アルコール検知を受け飲酒運転が
  発覚した事例も、よく報道されています。

   これは、肝臓がアルコールを分解する時間をよく知らないのか、知っていても
  他人事として、自分が運転する時には、真剣に問題意識を持って取り組んでいないことで
  起きたものでしょう。

   肝臓がアルコールを分解するのに要する時間は、私のブログ第88回でも
  呟いていますが、純アルコール20gは、お酒が飲める男性で4時間、女性で5時間
  と言われています。

   純アルコール約20gを、具体的にお酒の種類で言うと
   ビール500ml
   日本酒180ml(1合)
   ウイスキー60ml
   ワイン200ml
   チューハイ350ml
   焼酎100ml

  等です。

   前日の飲み会で飲酒する方は、翌日の出勤は公共交通機関か、知り合いに
  同乗させてもらう、家族に送ってもらうことがベストです。
   久し振りの飲み会であれば、つい多量飲酒してしまいがちです。

   飲酒して、運転まで何時間あるのか考えると、摂取できるアルコール量は、
  すぐに分かりますが、意外と飲んでしまっているものです。
   自分で、運転して出勤することは、控えましょう。

 ・ 飲み会後に、駐車場で仮眠した後運転して事故を起こした。

   飲み会後に、駐車場のマイカー内で4時間仮眠して、自宅に帰ろうと
  運転を始めたところ、対向車と衝突して同乗者に重軽傷を負わせた。
   その場で飲酒検知され、アルコールを検出して現行犯逮捕された。

   駐車場での仮眠も、よく報道されています。
   この場合も、飲酒量と肝臓がアルコールを分解するのに要する時間の関係を
  よく知らずに、運転したものと思われます。

   また、睡眠中はアルコールの分解が遅くなることも、知っておくべきことでしょう。

〇 飲酒運転の増加対策

  新型コロナウイルス対策としての、自粛や各種規制措置により、皆さんのストレスが、
 大いに溜まっていたことと思います。やっと、おそるおそる飲み会ができる感じですが、
 飲酒運転は、その人の生活が崩壊します。

  飲酒運転による、危険運転致死傷罪の判決もたくさん出ています。
  車のハンドルを握る本人はもとより、管理、指導する立場の皆さんは、
 繰り返し繰り返し、あらゆる切り口から、人生を誤らないための指導に努めて
 いただきたいと思います。

 それでは、第93回はこのへんで、次回をお楽しみに!   (緑 一郎)