安全運転アドバイス28 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.92》
緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」と
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。
第92回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス28」』です。
第91回の、「安全運転アドバイス27」は「高齢者対策3」について、呟きました。
第92回の、「安全運転アドバイス28」は「高齢者対策4」について、呟きます。
◎「高齢者対策4」
〇 実際の「運転免許証の返納」
前回の「運転免許証の返納」では、
・ 申請手続き
・ 運転経歴証明書の交付
・ 自主返納者への支援
等について呟きました。
では、返納していただきたい方に、実際に返納していただけるかといえば、
そう簡単に進むとは限りません。

〇 なかなか返納が進まない方の言い分(高齢者)
免許証の返納を勧めても、なかなか返納が進まない方(できない方)の言い分
・ 買い物に行けない。(生活ができない。)
・ 足腰が弱り、車がないと荷物を運べない。
・ 外出ができない。車が生活の支えである。
・ 病院に行けない。(高齢者は多くの人が、病院のお世話になっている。)
・ 病院までが遠い。
・ まだ運転には自信がある。
・ 今まで、事故を起こしたことはない。
・ 自分の運転能力(体力、視力、聴力、注意力等)に、自信がある。
等です。
〇 「返納しない言い分」への対応
返納を勧めるには、「返納しない言い分」への適切な対応が必要でしょう。
・ 買い物(生活用品)や病院通い(月に1~2回)への対応は、どのような事が
できるか検討しましょう。日々の生活に一番切実な問題です。
家族の誰かが送迎できないか。
公共交通機関を利用できないか、運行状況を調べる。
コミュニティーバスや乗合いタクシーは利用できないか調べる。
各種通信販売は利用できないか調べる。ネットの利用を教える。
居住地域で、助け合い等の活動はないか調べる。
便利の良い場所へ、転居の可能性はないか調べる。

・ 自分の運転(体力、視力、聴力、注意力等)に、自信があると言う人への対応。
加齢による体力の衰えを説明して、理解してもらう。
(運動能力の低下、視力の低下、聴力の低下、注意力の低下等)
自宅の駐車場で、柱に衝突したり、車に傷をつけて帰って来た時は絶好の
機会です。「人を傷つける前に、返納を。」と説得しましょう。
高齢者の事故の報道も絶好の機会です。「このような事故を起こす前に、返納を。」
と説得しましょう。
〇 高齢者の方の運転が危ないと感じた時、返納の説得を
・ 運転が危ないと感じた時とは
シートベルトをよく忘れている。
アクセルペダルを強く踏み過ぎる。
スタートの時、ギアを間違える。
走るとき、いつも走行車線を跨いで走る。
黄色信号で、止まらない。
一時停止線で、確実に止まらない。
一時停止で、左右確認をしない。
カーブで、スピードを落とさない。
いつもスピードを出し過ぎる。
バックでの駐車が苦手になったようだ。
車を擦った跡が、よく目に付く。
この様な状況が増えたり、続く時は、その時期でしょう。

・ 当人に、一番影響力のある人からの説得
一番影響力のある人とは、その人によって異なるでしょう。
例えば、お孫さんです。
「大好きなおじいちゃん、交通事故は嫌よ、運転をやめていつまでも
元気で長生きしてね。」
等と説得します。
ほかにも、影響力のある人を探しましょう。
例えば、お姉さんです。
子供の頃から、ずっと可愛がって貰ったお姉さんに、
「そろそろ、事故を起こす前に返納して、家族を安心させたら。」
等と説得してもらいます。
例えば、すでに返納した友人です。
返納後の、生活への影響はどうなったか、返納して良かった点等を
話して説得してもらいましょう。
最後は、やはり家族でしょう。
「マスコミで報道されるような、大変な事故が発生すると、
家族に賠償問題等の大きな負担がかかってくるよ。」
等と説得します。
免許証の返納は大変難しく、悩ましい問題です。
根気強く、返納の説得をしましょう。

それでは、第92回はこのへんで、次回をお楽しみに! (緑 一郎)