安全運転アドバイス26 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.90》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第90回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス26」』です。
 第89回の、「安全運転アドバイス25」は「高齢者対策1」について、呟きました。
 第90回の、「安全運転アドバイス26」「高齢者対策2」について、呟きます。

〇 高齢者の運転免許証更新時の「運転技能検査」(令和4年5月13日施行)

  ブログ第89回の「高齢者対策1」では、75歳以上の方が、「認知機能が
 低下したときに起こしやすいとされる違反行為(18基準行為)をしたときは、
 臨時に認知機能検査を行う。」と呟きました。

  今回の「高齢者対策2」は、高齢者の運転免許証更新時の「運転技能検査」について
 呟きます。

  75歳以上の高齢運転者の方で、「一定の交通違反歴」がある場合、運転免許証を
 更新する際に、運転技能検査等を受検しなければならないこととなりました。

〇 高齢運転者の「運転技能検査」の対象

  高齢運転者の「運転技能検査」の対象となる「一定の交通違反歴」とは、
    大型自動車
    中型自動車
    準中型自動車
    普通自動車
 の運転に関して、下記の違反行為を行った方です。

〇 「一定の交通違反歴」とは、どのような違反行為でしょう

  「運転技能検査」の対象となる違反行為(基準違反行為)の前歴です。
  これは、全ての交通違反ではなく、個々の違反歴と重大事故の起こしやすさとの
 関連を分析して、将来重大事故(死亡・重傷)を起こす危険性が高いと認められる
 違反行為が、次のとおり定められました。

  1 信号無視        2 通行区分違反
  3 通行帯違反等      4 速度超過
  5 横断等禁止違反     6 踏切不停止等・遮断踏切立入り
  7 交差点右左折方法違反等 8 交差点安全進行義務違反等
  9 横断歩行者等妨害等  10 安全運転義務違反
 11 携帯電話使用等

  ※ブログ第89回で呟いた、臨時認知機能検査の一定の違反行為
   (18基準行為)と比較してみてください。

〇 「一定の交通違反歴」の期間は、どうなるのでしょうか

  「一定の交通違反歴」の期間は、運転免許証の有効期間が満了する日の直前の
 誕生日の160日前の日前3年間です。

  やむを得ない理由で、誕生日の160日前より前に更新(期間前更新)を申請する場合は、
 その申請日前3年間です。

  この間に、上記の「基準違反行為」を行った方が「運転技能検査」の対象となります。

  ただし、この期間内であっても、運転技能検査等に合格している場合は、それ以前の
 違反行為は除かれます。

〇 高齢者の「運転技能検査」の受検期間

  「運転技能検査」の受験期間は、更新期間満了日前の6か月以内です。

  この検査は、繰り返し受験できますが、検査の結果が合格基準に達しない
 不合格の場合は、運転免許証を更新することはできません。

〇 高齢者の「運転技能検査」合格基準

  「運転技能検査」は、実際にコース等で普通自動車を運転して、定められた
 課題を走行します。

  採点は、100点満点からの減点方式です。
   第一種免許は、70点以上
   第二種免許は、80点以上
 が合格となります。

  右側通行、赤信号無視は、一発で不合格となるでしょう。

  警察庁が、高齢者の協力で実施した実験の結果では、
   一時不停止
   右側通行
   乗り上げ不適
 の順で、減点が多かったようです。

〇 継続して運転免許証更新を希望する方へ

  高齢者の「運転技能検査」は、無事故・無違反の方は受験の必要はありません。
  どなたも、いつかは運転免許証の返納を考える時が来るでしょう。

  私自身、将来その時が来ると思っていますが、なかなか自分では、まだまだ
 大丈夫という思いがあります。
  継続して運転免許証更新を続けるには、日頃の安全運転が何より大事なことだと
 思います。

  一時停止は、停止線の手前で確実に停止して、左右確認です。
  黄色信号は、まだまだ進めではなく、止まれです。
  横断歩道を渡ろうとしている歩行者が居れば、一時停止です。

  これらは日頃、意識して停止していないと、その時急に止まれません。
  目的地に、スピードを出して早く到着することが、上手な運転ではありません。

  そして、あなたのことを気にかけてくれる家族、周りの人の言葉に耳を貸すことが、
 大事なことでしょう。

<参考文献>
 「警察庁 高齢運転者対策の充実・強化他」

それでは、第90回はこのへんで、次回をお楽しみに!    (緑 一郎)