安全運転アドバイス19 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.81》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第81回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス19」』です。
 第80回の、「安全運転アドバイス18」は「踏切の一時停止について、
呟きました。
 第81回の、「安全運転アドバイス19」「歩道等横断時の一時停止」について、
呟きます。

〇 「歩道等横断時の一時停止」

<道路交通法>

  道路交通法第17条第1項、第2項(通行区分)(抜粋)では、

  「車両は、・・・道路外の施設又は場所に出入するためやむを得ない場合に
 おいて歩道等(路側帯)を横断するとき、・・・歩道等に入る直前で一時停止し、
 かつ、歩行者の通行を妨げないようにしなければならない。」

 と定めています。

<歩道等横断とは>

  これは、車両が道路を走行していて、目的地である道路外の施設(スーパー、
 コンビニ、ガソリンスタンド、学校、病院、会社、倉庫、住宅、公民館、公園等の
 色々な施設があります。)に入ろうとする場合に、道路と施設の間に歩道や
 路側帯があれば、これを横切らないと施設に入ることはできません。

  当然、歩道や路側帯は歩行者や自転車等の軽車両が自由に往来しています。
  さらにはベビーカーや車椅子利用者、小さなお子さんから高齢者まで千差万別です。

<観察>

  私は、妻とスーパーに買い物に行った際、スーパー前の歩道を横断して
 駐車場に出入りする自動車の、一時停止と安全確認の状況を、観察してみることに
 しました。

  スーパーには、お子さん連れの若いお母さんから、カートを押した高齢者まで、
 多くの人々が集まってきています。
  加えて、自動車や自転車がよく出入りしています。

  スーパー駐車場の前面には、幅員5~6Mの歩道があります。その前には
 東西に幹線道路が走っており、出入口の20M東側には信号機が設置された
 3差路があります。幹線道路東行きは直進2車線、右折1車線、西行は直進1車線と
 なっており、スーパーを出て西側に30M程進んだ付近から、幹線道路は東行西行とも
 2車線となる道路環境です。

  スーパーに出入する自動車は、ほとんどが左折で進入、左折で退出していました。

  歩道には、60cm位の植栽があります。スーパーの駐車場出入口には、
 スーパーの案内看板や60cm位の植栽、電信柱、街路灯の柱等があります。
  小さいお子さんや高齢の歩行者が、見えにくくなるおそれがあります。

<観察にあたり>

  スーパーへ出入する自動車を観察するにあたり、次のように判定することと
 しました。

  〇は、歩道に進入する直前で一時停止し、安全確認をした自動車。
  △は、歩道に進入する直前で速度を落とし、一時停止するかと思われたが、
 タイヤは回っており一時停止とは言えない自動車。
  ×は、歩道に進入する直前で速度を落としたが、一時停止の意思が
 感じられない自動車。

<観察結果>

  出入する自動車を見て、妻と一緒に判定した結果は次のとおりでした。

  出入する自動車30台を、連続で観察しました。
  妻が、「ここは歩道の手前で、一時停止しなければならないのでしょう?
 止まらない車が多いですね。」と、改めて驚いていました。

 ・ 全般的に、スーパー進入の左折合図は直前が多く、遅過ぎでした。
 ・ 早く合図を出すことで、後方車両に左折のための減速情報になり
  追突事事故防止になります。
 ・ 歩道直前で一時停止し、左右の安全確認が必要ですが、この時、
  後方の安全確認も必ずしましょう。
   特に、左後方からの二輪車に注意が必要です。
   左折の際、右に膨らむと二輪車が入ってきて、巻き込み事故になります。
   左折の際、二輪車が左側方に入れないよう、車体を左側に寄せておきましょう。
 ・ 駐車場から退出の際も、歩道直前で一時停止し、安全確認をしましょう。
 ・ 一時停止して、左右、左後方等の安全確認をする時間は、わずか2~3秒です。
   これを怠って、一生後悔することにならないように、確実に一時停止して
  安全確認をしましょう。
 ・ 駐車場内では、元気なお子さんが車の陰から飛び出て来るかもしれないと
  予測し、注意しましょう。

では、第81回はこのへんで、次回をお楽しみに!    (緑 一郎)