安全運転アドバイス17 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.79》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)安全会議が提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 第79回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「安全運転アドバイス17」』です。
 第78回の、「安全運転アドバイス16」は「久しぶりのドライブ」について、
呟きました。
 第79回の、「安全運転アドバイス17」「一時停止しよう」について、呟きます。

〇 一時停止しよう

  「久しぶりのドライブ」を思い立ったら、安全で楽しいドライブになるよう、
 「一時停止」の場所や定められた場合には、確実に「一時停止」し、安全を確認して
 進行しましょう。

  令和2年中の警察庁統計「事故類型別交通事故発生件数」で、一番多い事故類型は
 「追突」ですが、二番目に多いのは「出合い頭衝突」です。
  また、検挙された交通違反では、放置違反金納付命令を除くと、検挙件数一番は
 「一時停止違反」となっています。

〇 「一時停止」とは

  道路交通法第43条には、
 「車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、
 道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による
 停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあっては、
 交差点の直前)で一時停止しなければならない。」と定められています。

  それでは、「一時停止」をしなければならない時、道路標識と停止線が
 設置された場所、もしくは、停止線がない場合は交差点の直前で停止しさえすれば
 よいのでしょうか。
  それだけでは不十分です。車の前方部分が停止線または交差点の直前で、
 確実に停止し、ドライバーはその位置で、左右の安全を確認した後に
 進行しなければなりません。

  この時、一時停止位置から左右の安全が確認できるとは限りません。
  首を前に出し左右を確認しようとしても、建物や樹木等で見えないことは
 よくあります。その時は、左右の安全確認をしながら、芋虫の様に車を少しずつ
 前進させ、左右の安全が確認できたら進行しましょう。

  「一時停止」は、「一時停止」標識のある場所に限りません。
  道路交通法では、次のような場所や場合に「一時停止」義務を定めています。

 <踏切>
   踏切を通過しようとするときは停止線の直前で、停止線がない場合は
  踏切の直前で一時停止し、安全確認をしてから進行しましょう。

 <歩道や路側帯の横断>
   道路外の施設又は場所に出入するため、やむを得ず歩道等を横断する時は、
  歩道等に入る直前で一時停止し、歩行者の通行を妨げないようにしなければなりません。

 <横断歩道(自転車横断帯)の横断歩行者(自転車)>
   横断歩道等で、歩行者等が横断している、又は横断しようとしている時は、
  その横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければ
  なりません。

 <緊急自動車の優先>
   交差点又はその付近において、緊急自動車が接近してきたときは、
  車両は交差点を避け、かつ、道路の左側(一方通行となっている道路において
  その左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げることとなる場合にあっては、
  道路の右側。)に寄って一時停止しなければなりません。

 <一時停止し、又は徐行して、その通行又は歩行を妨げないようにすること>
 ・ 身体障害者用の車いすが通行しているとき。
 ・ 白色又は黄色のつえを携えた身体障害者が、通行しているとき。
 ・ 視覚障害者が、盲導犬を連れて通行しているとき。
 ・ 付き添いのいない児童若しくは幼児が歩行しているとき。
 ・ 高齢の歩行者、身体に障害のある歩行者、その他通行に支障のある
  歩行者が通行しているとき。

 <臨時認知機能検査>
   75歳以上の運転者が、認知機能が低下したときに起こしやすい一定の
  違反行為(18基準行為)をしたときには、臨時認知機能検査を受けなければ
  なりません。
   18基準行為の中には、
   「指定場所一時不停止等」
   「横断歩道等における横断歩行者等妨害等」
  が含まれています。

 <高齢者講習受講者の話>
   つい先日、自動車学校で高齢者講習を受講した方に、感想をお伺いした
  ところ、実技講習で
  「自分は止まったつもり、確認したつもりでしたが、指導員の方から、
  つもりではダメですよと言われました。けれども、指導員に模範運転の指導を
  受けて、再度運転したところ、今の運転を続けてくださいと言われました。」
  とおっしゃっていました。

 みなさんも、しっかりと確実に一時停止をし、確認をして、安全運転を心掛けましょう。

では、第79回はこのへんで、次回をお楽しみに!    (緑 一郎)