交通死亡事故1 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.56》
緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)イエス,アンドが提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れて
いただき、これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、交通事故から
ご自分やまわりの方々を守ることができれば、それは私にも「最高の幸せ」と
いう思いから、“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。・
第56回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「交通死亡事故1」』です。
第55回は、「成人と飲酒」について、呟きました。
第56回は、「事故死者数」について、呟きます。
毎年1月には、警察庁から「交通事故発生状況の推移」が公表されます。
今回は、この中から令和2年の「事故死者数」について呟いてみたいと
思います。
〇 「事故死者数(令和2年)」等
令和2年の全国交通事故死者数は、
「2,839人」
です。この数字は警察庁が統計を取り始めた昭和23年(1948年)以降、
最も少ない数字となりました。
過去、最も多かったのは昭和45年(1970年)の、「16,765人」
です。この数字と令和2年を比較してみると、約6分の1に減少したことに
なります。
ちなみに、令和2年の事故死者数および
人身事故件数は、309,000件
負傷者数は、 368,601人
と、いずれも過去20年来減少しています。
〇 事故死者数の減少要因
このように、事故死者数等が減少した要因には、
・ 交通安全教育の普及
・ 道路や交通安全施設の整備
・ 自動車の安全性能の向上
・ 医療体制の整備
・ 法律の厳罰化や高齢者対策等の推進
等々の各要素が、それぞれ効果を発揮したものと思います。
〇 2,839人
この数字は、上にも書いたように、令和2年の事故死者数です。
過去、最も多かった昭和45年の、16,765人に比べると驚異的な減少
数です。
戦後、急速に車社会となった日本の皆さんが、真摯に努力して成し遂げた
成果だと思います。
ところで皆さんは、この数字をどのように思いますか。
昭和45年当時の交通安全対策関係者の方々には、想像できた数字でしょ
うか。今聞くと、びっくりされるのではないかと思います。
では、これで満足して良いのでしょうか。
日本には、2,839人より人口の少ない約140の町村があります。
毎年、一つの町村全員に匹敵する数字の「事故死者」が発生しているのだ
と考えると、まだまだこれではいけない、
「世界一安全な交通社会」
「事故死者0」
を目標に、さらなる努力をしなければいけないと思うのです。
〇 欧米諸国(30か国)と比べて、日本の交通は安全でしょうか。
内閣府が調査した、「諸外国の交通事故発生状況」の一部を見てみました。
・ 人口10万人当たりの事故死者数の比較では、日本は上位です。
(少ない方です)
・ 自動車1万台当たりの事故死者数では、欧米と同程度です。
・ 自動車走行1億km当たりの事故死者数は、日本が比較的多いです。
・ 年齢層別事故死者数は、日本は65歳以上の年齢層の割合が際立って高
くなっています。(欧米の約倍です)
・ 状態別事故死者数は、欧米諸国では乗用車乗車中が多いのに対し、日本
では歩行中が1番多くなっています。
これらの状況を見ると、今後努力すべき点が、まだまだ多いですね。
早い「世界一安全な交通社会」の実現を一緒に目指しましょう。
《参考文献》
「政府統計総合窓口」
内閣府「諸外国の交通事故発生状況」

では、第56回はこのへんで、次回をお楽しみに! (緑 一郎)