大規模災害対策:運転編3 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.50》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)イエス,アンドが提供する、安全運転への呟きアドバイスです。

 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った

「とっておき情報」「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れていただき、

これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、

交通事故からご自分やまわりの方々を守ることができれば、

それは私にも「最高の幸せ」という思いから、

“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 
 第50回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「大規模災害対策:運転編3」』です。

 前回は、「大規模災害対策」のうち「集中豪雨」について❝つぶやき❞ました。
 今回は、「大規模災害対策」のうち「大地震」について、つぶやいてみたいと思います。

○ 大地震

  大地震とは、震度が大きく、被害が広範囲にわたる地震のことです。
  (新明解国語辞典より)
  日本は、地震の多い国と言われており、これまで多くの大地震が発生して、人命や
 家屋、道路等に甚大な被害をもたらしてきました。
  その中でも、私の印象に残る体験から、大地震の際の運転や対応等について呟きます。

○ 阪神淡路大震災

  1995年(平成7年)1月17日午前5時46分頃、兵庫県の淡路島北部沖の
 明石海峡を震源として、マグニチュード7.3の大地震が発生しました。

  この地震による犠牲者は6,434人。ビルやマンション、病院、道路、鉄道、
 家屋等が広範囲にわたって倒壊、全半壊し、さらに朝食の準備時間とも重なり、
 多くの火災が発生しました。

  当日の朝、多くの皆さんがテレビのスイッチを入れると、あちこちから立ち昇る
 真っ黒くて大きな煙や、都市高速道路の橋脚がずらりと根元から折れて、波打つ
 ように無残に倒れている映像等が流れており、大変なことが起きているぞと思った
 ことと思います。

  特に、都市高速道路の前方の部分が落下して、両前輪が前方のない道路の淵に
 引っかかり、辛うじて都市高速道路上に停止しているバスの映像を見た時、バスに
 乗っていた人々は、本当に怖い思いをしたのだろうなと思いながら、私も大震災の
 ショックを受けてテレビを見ていた事を思い出します。

○ 大震災の現場へ

  阪神淡路大震災の発生から一週間後の早朝5時、私達は神戸市にいました。

  それは、今は亡き尊敬する方から、「今しか見る事のできない状況を、今見て
 来なさい。将来きっと役に立つ時が来る。」「決して、現場の人に迷惑を掛けない
 ように。」と背中を押して頂いたお陰です。
  私達は、一日中徒歩で現場を見て回り続けました。
  (その後、この経験が本当に役に立つ時が来たのです。)

○ 震災後の神戸市内

  底冷えがする市内への入り口の高速道路料金所は、無人で出入りは自由でした。

  市内では停電が続いており、信号機の灯火は消えて、大きな交差点は警察官が
 手信号で交通整理をしていました。

  幹線道路は、朝方から夜中まで大渋滞で流れが悪く、道路沿いの空気は乾燥した
 冬の気候と交通量の多さ等が相まって、ホコリが酷く舞っている状況でした。
  また、道路の両側には被災家屋等の瓦礫が残されて、車道を狭めていました。

  この時の、渋滞原因の一つとなった、被災地への緊急輸送車両マークのコピーや
 偽造を付けた車両が問題となり、その後偽造防止措置等が取られました。

  ビル街へ行くと、大きなビルが傾いたり、途中から折れ曲がったりしており、
 ビル横の歩道上には、ビルの窓ガラスが割れて落下し、通り沿いに積み重なった
 ままで、このそばは、いつガラスが落ちてくるか分からず、近寄れない状況でした。

  長田区方面に行くと、広範囲に火災で焼失した家屋跡が見受けられ、ここで火災に
 遭った方々のご冥福を祈りました。

○ 「大地震」時の運転や対応等

  「大地震」発生日時等の事前予測は、今日の科学でもってしても、台風の進路
 予測のようには行かないのが現実です。

① 運転中に、地震かなと感じたら、まず止まることです。
  この時に、急ブレーキは危険です。後方や周囲の状況を確認しながら、左方向
 指示器を出し、左側端にゆっくり停車しましょう。付近にパーキングエリアがあれば、
 そこが一番安全でしょう。

  大きな建物のそばに停止すると、ガラスが落下してくる危険があります。
  周囲を見て上や横から、土砂や物が落下しない場所を選びましょう。
  歩行時も、上からの落下物、地面の陥没等に注意が必要です。
  海岸に近い時は、津波を避けるため高台に避難しましょう。
  津波の危険があり、道路や家屋損壊等のため、車で避難できない時は、妨害と
 ならない場所に車を止め、エンジンを切り、キーは付けたままにして、走って避難
 しましょう。

② 停車したら、ラジオのスイッチを入れ、情報を聞きましょう。
  地震発生が判明したら、家族・会社に安否を連絡しましょう。実際に地震発生時は、
 携帯電話は繋がりにくくなります。その時は、メールや災害用伝言版サービス等を
 使いましょう。それもうまくいかない時は、公衆電話を探しましょう。公衆電話の
 ために、テレホンカードを免許証入れに入れておくと、役に立ちます。
  連絡が取れない時は、繰り返し連絡しましょう。

③ 道路が通行可能か不明の時は、付近のスーパー、コンビニ等で食料・飲み物等を
 早く確保しましょう。また、目的地方面から来た車に、通行できるか尋ねて情報を
 取りましょう。

  ガソリンスタンドがあれば、燃料を満タンにしておきましょう。
  携帯電話のバッテリーは、充電を日頃から心掛けましょう。モバイルバッテリー
 を持つのも良いですね。

④ 自分、家族、同乗者の命を最優先で判断しましょう。

 《参考文献》
  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 では、第50回はこのへんで、次回をお楽しみに!
                               (緑 一郎)