大規模災害対策:運転編1 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.48》

 緑 一郎のページへようこそ!

 このページは、(株)イエス,アンドが提供する、安全運転への呟きアドバイスです。

 
 ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った

「とっておき情報」「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れていただき、

これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、

交通事故からご自分やまわりの方々を守ることができれば、

それは私にも「最高の幸せ」という思いから、

“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 
 第48回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「大規模災害対策:運転編1」』です。

 前回までは、「新型コロナウィルス対策」について“つぶやき”ました。
 今回からは、「大規模災害対策」について、つぶやいてみたいと思います。

○ 今回は、台風の風の影響についてです。

  今年の9月に発生した、台風10号について、気象庁は
  「大型で、超が付く台風になる恐れがある。」
  「特別警報の発表も予想される。」
 等の予報を発表し、予想進路の暴風域におられる皆さんは、さぞかし「ドキドキ」
 した事でしょう。


  私も慌てて、窓ガラスが割れるのを防ぐために、コンビニやホームセンターに
 養生テープ等を買い求めに行きました。が、時すでに遅く全て売り切れ状態で
 購入はできず、自分の危機管理の甘さを大いに反省しました。

  台風10号は、直前に類似コースを通過した台風9号が、海水をかき混ぜて
 海水温を下げていたため、「超」が付くには至らずホッとした次第ですが、今後は
 地球温暖化等の影響で、超大型台風が発生する可能性は、ますます高くなるのでは
 と、どなたも不安に思っていることと思います。

○ 2018年、台風21号

  2018年9月4日、徳島県~兵庫県に上陸した台風21号の状況が、連日
 テレビ中継されたことは、いまだ皆さんの記憶に新しいことと思います。

  当時、台風21号の影響で、
  ・ 関西国際空港は水没し、約5,000人の利用客が空港内に孤立
  ・ いかりを下して停泊中のタンカーが、強風により流されて関西国際空港の
   連絡橋に衝突、連絡橋もタンカーも大破
  ・ 電信柱や街路樹が多数倒れ、延べ約220万軒が停電
  ・ 道路では、多数の車が横転
 等多くの被害が出ました。


  停電になると、発電装置のない多くの信号機や電光標識は機能を果たさなく
 なります。
  倒れた電信柱や樹木は、道路を塞ぎ通行ができなくなります。
  強風は、走行中の車や駐停車している車も横転させます。

  風は目に見えません。私たちは、風が当たって揺らぐ草や樹木、電線等に
 当たる風の音を見たり聞いたりして、風が強く吹いている事を知ります。
  風の強さは、外に出て体に当てれば「ウワッ強い!」と感じますが、強風の
 時は大変危険です。

  車のドライバーは、どの程度の風力で歩行者が歩行できなくなったり、転倒
 したりするのか、車は横風に流されたり、横転したりするのかを知っておく
 ことも、大変重要なことです。

  さらに、台風の発生を知ったときは、気象予報に応じた安全なドライブ計画
 に見直しましょう。その際、気象庁が作成した気象庁「風の強さと吹き方」等
 を参考にして下さい。

      気象庁「風の強さと吹き方」(抜粋)

 注1、強風によって災害が起こるおそれのあるときは強風注意報を、暴風によって重大な災害が
   発生するおそれのあるときは暴風警報を、さらに重大な災害がおこるおそれが著しく大きい
   ときは暴風特別警報を発表して警戒や注意を呼びかけます。なお、警報や注意報の基準は地
   域によって異なります。
 注2、平均風速は10分間の平均、瞬間風速は3秒間の平均です。風の吹き方は絶えず強弱の変
   動があり、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多いですが、大気の状態が不安定
   な場合等は3倍以上になることがあります。
 注3、この表を使用される際は、以下の点にご注意下さい。
   1 風速は地形や周りの建物などに影響されますので、その場所での風速は近くにある観測
    所の値と大きく異なることがあります。
   2 風速が同じであっても、対象となる建物、構造物の状態や風の吹き方によって被害が異
    なる場合があります。この表では、ある風速が観測された際に、通常発生する現象や被害
    を記述していますので、これより大きな被害が発生したり、逆に小さな被害にとどまる場
    合もあります。
   3 人や物への影響は日本風工学会の「瞬間風速と人や街の様子との関係」を参考にしてい
    ます。
 

 《参考文献》
  「日本経済新聞」
  「気象庁『風の強さと吹き方』(平成29年9月一部改正)」

 では、第48回はこのへんで、次回をお楽しみに!
                               (緑 一郎)