新型コロナウィルス対策:運転編3 《緑 一郎つぶやきシリーズVol.43》
緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)イエス,アンドが提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れていただき、
これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、
交通事故からご自分やまわりの方々を守ることができれば、
それは私にも「最高の幸せ」という思いから、
“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。
第43回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「新型コロナウィルス対策:運転編3」』です。
前回は、「新型コロナウィルス対策:運転編2」として、「エンジンルームや
運転席等での点検」について呟きました。この中で、「ハンドルを握る両手の位置」
等についても呟きました。
今回は、「ハンドルを握る両手の位置」や「ハンドルの安全な扱い」等について、
おさらいをしてみたいと思います。

○ 「ハンドルを握る両手の位置」等
前回、「ハンドルを握る両手の位置」は、「肘を少し曲げて、時計の針が
9時15分を指すあたりを柔らかく握り、状況に応じて対応しやすいように
しましょう。」と呟きました。
ところが運転免許取得時には、ハンドルは時計の針の10時10分位を握り
ましょう、と習った方が多いと思います。
今の車は、ほとんどパワーステアリングが付いています。パワーステアリング
が付いていない以前の車は、ハンドルを回す時に、力を込めなければならない
ことが度々でした。このような時は、10時10分位を握ったほうが、ハンドル
に力を込めやすく感じたと思います。力を入れてハンドルを回す時には、両手の
親指はよくハンドルを握り込んで回していました。
また最近の車は、エアバッグが多く装備されています。エアバッグは車の
衝突時、ハンドルの中央部や助手席前部等から瞬時に開いて、乗員の顔や頭等
身体を保護するものです。この時、10時10分の位置で親指はハンドルを握り
込んでいると、指や腕を負傷する恐れがあります。
さらに最近のハンドルは、9時15分付近に、自然と手の平が握り易くなる
形状に作られている物もあります。
このように、最近の車の装備や形状等から、「ハンドルを握る両手の位置」は、
時計の針が10時10分を指す位置から9時15分の間付近の、握り易く、正しい
運転ん姿勢を保つことができ、かつ安全な位置にするよう、今から運転する車に
乗って確認しましょう。
それから親指は、いつもハンドルに添えて伸ばす事も忘れないようにしましょう。

○ 片手ハンドル
運転に慣れた人が、片手ハンドルで運転する姿勢を見かけることがあります。
片手ハンドルでは、左右にハンドルを回す際、ハンドルの回る範囲が限られ
ます。さらに回す必要があれば、もう一方の手を添える必要があり、咄嗟の際
には遅れてしまいます。
また方向指示器やワイパー等操作を、片手ハンドルではどのようにして
いますか。非常に不安定になる事が、容易に想像できます。
片手ハンドルの時、動物や自転車等が飛び出して来たら、素早く強くブレーキが
踏めますか。両手でハンドルを握っていた方が、車の進行方向が安定してブレーキ
も力強く踏むことができます。
ギアチェンジ等で、やむを得ず片手ハンドルになる事がありますが、この時は、
交差点やカーブでハンドルを切りながらの操作は危険です。直進中に操作し
カーブでは、ギアを入れたままの状態で走りましょう。

○ 送りハンドル
半径(R)の大きなカーブでは、カーブの方向にゆっくりハンドルを切り
ます。この時は、両腕がクロスしない送りハンドルで構いませんが、送り
ハンドルはチビチビ手を持ち替えず、ハンドルの半分位は送るようにしま
しょう。ハンドルをチビチビ持ち替えると、どの位ハンドルを回したのか
判らなくなります。
スラロームのように、早くハンドルを切り返す必要があるときは、両手を
クロスして持ち替えた方が、早くハンドルが回せます。
○ 内掛けハンドル(逆ハンドル)
ハンドルの内側を右手で、時計の針の11時から12時付近を握って左折、
または左手で、12時から1時付近を握って右折する風景を見かけることが
あります。当人は、ハンドルが回しやすい、カッコいいと思っているので
しょうが、左折(右折)のつもりが急に右(左)にハンドルを回さなければ
ならなくなった時、回せるか試してみてください。きっと回りません。
内掛けハンドルは、いつもしていると癖になり、プロドライバーから見ると
危険で全くカッコ良く見えません。やめましょう。
○ ハンドルの復元力とハンドルさばき
カーブでは、車は常に直進に戻ろうとする復元力がハンドルに働き、
ハンドルから手を離すと、ハンドルは元に戻ろうとクルクルと回ります。
この復元力は、いつも一定ではありません。
カーブの半径(R)の大きさ
上り勾配
下り勾配
平坦な道路
道路の横断勾配
車のスピード
等により、復元力は異なります。
カーブの半径が小さく、スピードも出ている時、カーブの途中で
ハンドルから手を放すと、車は暴れ馬になります。
カーブではスピードを落とし、出口付近では復元力を感じながら、
道路形状に沿って片手は軽くハンドルを持って戻し、片手はハンドルに
添え、必要により両手とブレーキ・アクセルでコントロールしながら、
安全に走行しましょう。
決して、両手を同時に放してはいけません。

では、第43回はこのへんで、次回をお楽しみに!
(緑 一郎)