実践:かもしれない運転2右折編 《緑 一郎つぶやきシリーズ Vol.19》

緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)イエス,アンドが提供する、安全運転への呟きアドバイスです。

ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った

「とっておき情報」「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れていただき、

これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、

交通事故からご自分やまわりの方々を守ることができれば、

それは私にも「最高の幸せ」という思いから、

“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。

 
 第19回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「実践:かもしれない運転2右折編」』について
呟きます。

 
 「実践:かもしれない運転2右折編」は、普通自動車より大きな自動車(大型、中型自動車等)による右折についてです。

 
 大きな自動車による右折時、注意しなければならない点は、たくさんあります。
 その中でも、大事なことを幾つか呟きたいと思います。

○ 前車との車間距離
  大きな自動車は、普通自動車等と比べて、運転席の位置が高いため、視点も
 高くなります。また前面ガラスが大きく広いので、前方を上から見下ろす様な
 姿勢になります。
  そうすると、普通自動車を運転する時と比べて、前車の先方や前車と自車との
 間の路面等の状況が良く見えるため、前車との間に車間距離が多くあると感じて、
 ついつい車間距離を詰めてしまいがちになります。
  その結果、クラッチやアクセル、ブレーキペダルの少しの操作ミスや、
 自車直前への不注視が、追突事故の発生原因となります。

○ 対向車の右折、直進、停止の状況
  交差点右折時に、まず注意しなければならないのが、対向車です。
  対向右折車とは、互いに前方へ出過ぎて、接触しないようにしなければ
 なりません。
  対向直進車は全て通過するか、停止してくれるのを待ちましょう。
  通過してしまうか、停止してくれないと右折はできません。
  たとえ、対向直進車と、その後方の直進車との間に距離があったとしても、
 大きな自動車はボディが長く大きく重いので発進速度が遅く、右折通過に時間が
 かかります。
  全て通過してしまうか、停止するのを待ちましょう。

○ 対向車の陰になっている自動車、特に二輪車に注意
  大きな自動車に限らず、右折時に対向右折車や直進車の陰になっている自動車
 や二輪車の存在を確認するのは、大事なことです。
  特に注意を要するのは、対向車が信号停止した時です。
  対向車が停止したので、急いで右折しようとすると陰になっている自動車、
 二輪車が停止せず衝突する危険が多分にあります。
  対向車が停止したら、その陰は安全か、必ず確認して右折しましょう。

○ 前方の二輪車は、遠くに小さく見える
  大きな自動車に乗車していると、普通自動車に比べて速度感覚が鈍ることが
 あります。
  その典型例は、前方の対向二輪車が、遠くに小さく見えることです。
  大きな自動車で右折時、二輪車が遠くに小さく見えるから右折しようとすると、
 あっと言う間に近づいてきます。
  二輪車は、遠くに見えても速いことを憶えておきましょう。

○ 方向指示器を出していても、曲がらないかもしれない
  皆さんは運転中、方向指示器を出さずに右左折や、車線変更する車。
  方向指示器を出しているのに、曲がらない車を見かけたことはありませんか。
  私も、実際に体験したことがあります。
  ある出張の帰り、私は、普通車の後部座席に座っていました。
  脇道からバイパスへ入り、バイパスの信号交差点を右折しようとした時です。
  対向車線から右折の方向指示器を点けたダンプカーが、交差点に入って
 きました。ダンプカーは、当然右折するだろうと思っていると、右折の方向
 指示器を点けたまま直進してきたのです。一瞬、衝突すると思いました。
  ところが、私の乗った普通車は交差点中央で停止していました。
  運転していたベテランドライバーに、「よく止まったね。」と状況を聞くと、
 「ダンプカーの運転手は、右折の方向指示器を点けていましたが、速度を
 落さず交差点に入って、その後も速度を落さないので、右折しないかもしれない
 と思い、停止して様子を見ていました。」と答えました。
  さすが、かもしれない運転のお手本となる、ベテランドライバーの行動でした。

では、第19回はこのへんで、次回をお楽しみに。             (緑 一郎)