だろう運転2 《緑 一郎つぶやきシリーズ Vol.15》
緑 一郎のページへようこそ!

このページは、(株)イエス,アンドが提供する、安全運転への呟きアドバイスです。
ここでは、私の安全運転への“つぶやき”から、これは“ゲット”と思った
「とっておき情報」や「これはいいね情報」を、あなたのポケットに入れていいただき、
これから運転する時に、ポケットの中を思い出して、
交通事故からご自分やまわりの方々を守ることができれば、
それは私にも「最高の幸せ」という思いから、
“つぶやき”シリーズのページで呟くことにしました。
第15回は、『緑 一郎“つぶやき”シリーズ「だろう運転2」』について呟きます。
第14回の「だろう運転1」では、「だろう運転」とは、運転中、自分勝手に
「大丈夫だろう」と楽観して先の事を予測し、この先に「あるかもしれない」
危険を無視または、あえて予測もしない運転行動なのですと呟きました。
では、「だろう運転」などにより、この先の事を楽観して予測した。または予測も
しなかった結果、現実に発生した交通事故はどのようなものが多いのでしょうか。
交通事故の種別を、人身事故の形態ごとの統計である、
「警察庁の事故類型別交通事故件数」
の全国統計を見てみると、次のようになっていました。
※ 平成29年中 事故類型別交通事故件数(警察庁資料から)
交通事故類型 | 件 数 | % |
追突 | 167,845 | 35.5 |
出会い頭 | 115,704 | 24.5 |
右・左折時 | 59,764 | 12.7 |
横断中 | 29,235 | 6.2 |
人対車両その他 | 21,521 | 4.6 |
正面衝突等 | 16,652 | 3.5 |
その他 | 61,444 | 13.0 |
合 計 | 472,165 | 100.0 |
この表を見ると、平成29年中には、全国で47万件以上の交通事故が発生しています。

この交通事故はすべて人身事故です。
この事故による死亡者数は、3千694人、負傷者は、58万847人となっています。
この統計資料の事故すべてが、「だろう運転」だったとは呟きませんが、第一当事者の
心のどこかに、少なからず「だろう運転」の気持ちがあったのではないでしょうか。
また第二当事者にも「だろう運転」の気持ちが、なかったとは言えない事故もあるのでは
ないでしょうか。
では今回は、ちょっと視点を変えて全国で発生した交通事故(人身事故)が、
経済的にどの位損失しているのか、この機会に一緒に考えてみませんか。
調べてみますと、平成24年3月に内閣府政策統括官(共生社会政策担当)が公表した
「平成23年度 交通事故の被害・損失の経済的分析に関する調査報告書」では、
「交通統計」は、「平成21年中の交通事故の発生状況」(警察庁)
などを資料として、調査した結果
項 目 | 金 額 |
人的損失 | 1兆3,591億円 |
物的損失 | 1兆7,106億円 |
事業主体の損失 | 809億円 |
各種公的機関等の損失 | 8,281億円 |
合 計 | 3兆9,787億円 |
という経済的損失が報告されていました。
約4兆円です。

これを「福岡県の平成30年度一般会計当初予算・約1兆7千億円」と
対比してみてください。
大変な損失金額だと思いませんか。
次回は、この損失金額を少なくするため、「だろう運転」をどうすれば良いのか
一緒に考えましょう。

では、第15回はこのへんで、次回をお楽しみに。
(緑 一郎)