【Vol.59】指示をするのも面談するのも、管理者の仕事だから
安全・組織コンサルタント、
株式会社イエス,アンドの代表、森川美希が、
全国を駆け回って「安全」と、「安心な笑顔」をお届けする1週間!
『週刊・緑のアイツ』Vol.59 をお届けします!

こんばんは!
今週は、台風の影響で九州に戻ってきていた社長と、定期ミーティングを行っております!

「A社の進捗、いかがですか?」
「随分と落ち着いてきましたよ」
「いつ行っても、明るい雰囲気で、いい会社だと思うんです」
「はい。社員全体が、安全クオリティへの意識をもって、楽しんで取り組んでくださっているのがわかります」
「なるほど、データもずいぶん改善されていましたから、一安心ですね。指導やうっかりエラーの多かった〇〇さんも、ぐっと落ち着かれましたし」
「〇〇さんは、本当に安心になりました。自分の気になるポイントを自覚されているのが伺えて、嬉しかったですよ」
「取り組み当初の状態から、一見して良くなっていますね」
「導入当初から、徐々に事故率を下げてきましたが、もう一押し下げられます。ここからどう取り組むかが、テーマになりそうですね」

「△△さんはどうですか? 班ミーティングでは、いつも静かに話を聴かれていますが…」
「△△さんの班は…」
「あの…。ミーティングの度に思うのですが、社長は全員の社員の方と、面識があるんですよね? 全員に面談などされているのですか?」
「いいえ。 私は全員の名簿や運行状況、分析データを見て、ミーティングや会議に参加してはいますが、ドライバーひとりひとりとは関わりません。顔を見たら挨拶をしますし、普通に世間話をしますが、私が何をする人か、よくわからないという一般社員の方も多いでしょうね」
「そうなんですか? ひとりずつにお詳しいので、てっきり面談などで把握されているのかと…」
「それは、社内の管理者の方の仕事ですから。私が入って、面談して、指示して改善するのでは、私がいなくなったら元通りになります。それでは意味がありません」

「社内の方が、自分たちで改善する。自分達のルールを作って、模索する。その過程が大事だから、私はあくまで外側で見守り、データや情報を提供して、管理者の方が決めるのを手伝うだけなんです」
「なるほど、分析の方法を教えたり、指示の仕方を指導するのですね?」
「それも違いますね。私は私の視点で分析をしますが、そのやり方を教えるわけではありません。分析をする時に、何を見るか、何を目的にするか、注意点を教えたりポイントを考えたりはしますが…」
「あくまで管理者自身の方が学ばれた方法を尊重する、ということですね?」
「そうです。出来るだけ口は出さないんです。指導の仕方も、私は聞かれたり相談されることはありますが、指示はしません」
「徹底して、本人たちの意識と行動を大事にされるのですね」

「ドライバーを管理するのも、指導するのも、育てるのも、面談するのも、全部管理者の仕事なんです。コンサルタントである私がやっては意味がない。やりたいけれど、やり方を知らない方々をお手伝いするのが私の仕事。いろんな事例や方法論を、たくさんお伝えして、その中からやることを選び取って、自分たちでやることをサポートするのがイエスアンドなんです」
「なるほど…。だから、本気で変えたいと願う会社の方が、お声がけくださるのですね」
「はい。新しい現場の準備も始まりますし、ますます張り切って、サポートしていきますよ!」
今週も、内勤ウィークに。 電話が鳴りっぱなし、メールが動きっぱなしです
「社長、今週も九州に戻ってこられていましたね」
「今週も、台風で早めに九州に戻る形になりました。オフィスで、ずっと電話や打ち合わせでした」

「しかし、社長。スケジュール、これからまた半月近く、詰まっていますが…」
「そうなんです。私が忙しくしている間、バックサポートお願いしますね」
「はい。新しい現場、打ち合わせ、安全大会や研修のお打合せ。合間にご自身の学びも行かれるとは!」
「常に新しい情報と、気づきを得て、現場に還元していきたいですから。楽しみですよ」
「どうか、社長もご安全に!」
「はい。まずはわたしから安全に進みます。 どうぞ皆様ご安全に…イエス,アンドでした!」
(イエス,アンド事務局)