【Vol.31】運輸+健康=安全!? まずは自分から、ご安全に!ですね
安全・組織コンサルタント、
株式会社イエス,アンドの代表、森川美希が、
全国を駆け回って「安全」と、「安心な笑顔」をお届けする1週間!
『週刊・緑のアイツ』Vol.31 をお届けします!

こんばんは!
イエスアンドの合言葉は、
『今日もご安全に!』
あなたが、自然と『安全を守ってしまう』ように、
イエス,アンドが行動力をインストールしてしまいますよ!
運輸+健康=安全 とは??
不思議な図式からご案内する今回のまとめ記事ですが、
今週は少しメンテナンスモードのイエスアンドをお届けします。
力いっぱい、元気に働くために必要なものは?
健康面、精神面共に大事な、オンオフの切り替えを、
イエスアンドの面々もしっかり行ってまいりますよ。
さあ、皆様も新年度に向けて。
ご一緒に、今日もご安全に! …な31号です!
運輸+健康=安全って? つまり、ドライバーさんの疾患が原因による事故が、増加しているんです
「おっと、いきなりのメンテナンスモードですね!」

「お休みの日の投稿ですね。ここの所、ご依頼や今後の動きに関するお話をたくさんいただき、加速度的に忙しくなっていたので、意識的にメンテナンスの時間を取りました。私は仕事が好きなので、忙しいのは苦にならないのですが、気持ちも心も、しっかりオフを取るようにしているんです」
「羨ましい…ということではなく、きちんと意味があるんですよね?」
「はい。もちろんです。近年、ニュースなどでも報道されることが多々ありますが、運転中のドライバーさんが、運転中の持病や急な疾患で事故を起こしたり、身動きが取れなくなるという事例が増えています」
「確かに。意識を失った運転手さんのお話や、路肩に停車した車で亡くなっている事例もありましたね…。」
「国土交通省は、『健康起因事故発生状況』の報告として、『運転者の疾病により事業用自動車の運転を継続できなくなった事案が増加傾向にある』『運行の中断等、交通事故に至らなかったものが大半を占めるが、約3割が運転中に操作不能となった』と報告しています」
「病気のドライバーさんが増えたんですか?」
「いいえ、むしろ、安全への意識が事業者の間で高まってきて、健康が原因で事故が起きたケースをしっかり報告するようになったのでしょうね」

「ええと…。トラックと乗合(バスなど)の疾病の方は増えていますが、貸切・特定やタクシーは意外に横ばいなんですね」
「そうですね。トラックや乗り合いのバスは、タイムスケジュールが決まっていて、ご自身の体調で運行予定を変えにくいので、より事故が増えるのかもしれませんね」
「ははあ…。でも事故の3割が制御不能になるほどの状況になっているということは、痛みや意識の喪失で運転が困難になっているということですよね」
「恐ろしいことです。特にトラックに関しては、全体の4割が制御不能に陥り、また全体の4割が物損・あるいは人身事故になっています」
「でも、トラックの方は、確か法律で、乗車前に点呼を行って、健康状況を確認していますよね?」
「そうですね。確かに、点呼で健康状態の確認をしています。ですが、明らかに状態が悪ければ別ですが、本人も管理者も、その日の体調が日頃と変わりないと思って乗車を始めて、その後に体調不良になることもしばしばあります。予見しにくいところはあるかもしれません。だからこそ、日ごろから機会を逃さず、スクリーニング検査の結果の活用が大切だと考えます」
「つまり、日ごろからの体調管理が必要ということ…」
「もちろんです。健康起因事故を起こした運転者の疾病は、意外に貧血や薬の副作用、熱中症といった、重大な疾患でないものも多いんです。しかし、運転中に死亡するほどの疾患を起こした理由を見ると、心疾患がおよそ半数。残りは脳出血などの脳疾患と、大動脈解離などの血管系の疾患です」
「なるほど、生活習慣病や、加齢によって起きる健康の変化に、ドライバーさんが日ごろから気を付けないといけないということですね」

「事業所が、ちゃんと労働安全衛生法にもとづく健康診断をしていますが、結果でグレーゾーンになっている『少しだけ気になる数値』をお持ちの方もたくさんいらっしゃいますよね。事業所は、従業員の健康状態をチェックして、しっかり健康管理をさせるところまでをフォローするように、道路運送法や貨物自動車運送事業法も改正されているんですよ」
「トラックドライバーの方って、確かに、狭い場所で同一姿勢で長時間運転をしますし、水分補給や食事のタイミングなどもコントロールしにくそうですね。積み荷を降ろすなどの重労働で負荷が掛かりますし…」
「ルートによっては、トラックを停車して食事を出来る場所というと、どうしてもコンビニになりがちという方もいらっしゃるかもしれませんね。年齢的にも、体調が変化してくる年齢の男性が多いので、いっそう気を付けて健康を管理したいものです」
「これからの運輸の業界での、ホットな話題になりそうですね」
「安全を守るために、健康も守る。毎日安全であり続けるということは、毎日自分を大事にすることなのだなと感じますね」
「長く、健康で働くために、生活リズムや生活習慣を一緒に見直して、経過を見守る…。それでまずは自分から、なのですね?」
「はい。私こそがまず、そして管理者の皆さまも、ドライバーの皆様も、内勤者の皆様も、商品管理の皆様もご一緒に、と思っていますよ」
誰かが誰かの大事な人。 だから、新年度も、どうぞご安全に。
「今回は、大切なお客様のプロフィールを直すお手伝いをしました。春ですし、異動や進級・進学の時期ですね」

「はい。お客様の中にも、異動や昇進、退職の方などいらっしゃいますね」
「新たに安全管理者になられる方、新規でこの業界に入られる方もいます。どのお客様にもそれぞれ思い入れがありますが、求められる形で、安全のお手伝いをしていきたいですね」
「この新年度ならではの安全の話題はありますか?」
「そうですね、新入学や進級の方が多いので、運転に注意が必要な時期ではあります」
「え? それっていつもでは…?」
「初めて通学路を一人で登校する、小学1年生。自転車通学を始めたばかりの中学生や高校生。初心者運転のドライバーさんなど、交通ルールの世界に不慣れな方々が、一番多い時期ですよね」
「なるほど、急な飛び出しや、不測の事故が起きやすい…」
「ある意味で、事故はいつでも不測の事態かもしれませんが、4月は特に要注意だと思います。だからこそ、危険予知の能力を高めて、徐行の必要な道路やポイントを押さえた運転をしたいですね」

「大事なだれかを、事故で傷つけないためにできること、ですね」
「はい。事故が起きると、たくさんの方が傷つきます。もちろん被害者の方が一番ですが、その周囲の方はもちろん、運転手の方、その周囲の事業者の方や、ご家族や、荷物を待つお客様や…。たくさんの方が傷つきます。安全で過ごすことは、まだ見ぬ誰かと、自分自身と、そして社会全体を守ることにほかなりません」
「まずは自分から、そして毎日、身近なところから、ご安全に過ごすことが大事ですね」
「では、来週もまた『ご安全に』お会いしましょう。今日もまた、ご安全に!」
(イエス,アンド事務局)