【Vol.25】安全であり続けるために。柔軟でしなやかな組織作りを目指します
安全・組織コンサルタント、
株式会社イエス,アンドの代表、森川美希が、
全国を駆け回って「安全」と、「安心な笑顔」をお届けする1週間!
『週刊・緑のアイツ』Vol.25をお届けします!

こんばんは!
イエス,アンドの合言葉は、
『今日もご安全に!』
あなたが、自然と『安全を守ってしまう』ように、
イエス,アンドが行動力をインストールします!
やっと福岡に戻ってきた森川代表。
疲れもなんのその、次の研修や講座へと、動き回っています!
9日ぶりの博多! やっぱり福岡で、ほっと一息…です。
「遠征、お疲れ様でした!」

「さすがに、福岡を9日も離れると、帰ってきたという感じがしますね。 留守も頼りになるスタッフが対応をしっかりしてくれますから、安心して動き回れます」
「今回は埼玉から、名古屋の現場でしたね。東京・名古屋・大阪・広島・福岡と、お取引のあるお客様の本社や支社がある場所を動き回るので、大変そうです」
「そうですね。基本は私自身が出向くスタンスで動くので、移動距離が長くなりますね。とはいえ、規模の大きな研修や、特殊な内容のものは、アライアンスのスタッフとともに動きますから、まったく一人で動いているわけではないんですよ」
「今回伺った企業の方が、社長の機動力に驚かれていました。頻繁に九州と中部地方とを行き来していて、大変だと」
「どの現場も、コンサルティングをするうえで『ここが頑張り時』という、タイミングがありますが、今回の現場は、まさに今が大事な時期だと思っているんです」

「それは、どういう点ですか?」
「会社は、いつも平穏でトラブルが無く進むわけではありません。メンバーが変わる。商品が変わったり、経済状況が変わったり、取引先が変わったりもする。でも、どんなに環境やメンバーが変化しても、安全は守られなくてはいけませんよね」
「もちろんです。例え上司が変わっても、取引先が増えても、配置転換があっても、安全でないと」
「今回注力している現場は、まさにチームビルディングのなかで、大切な部分に取り組んでいるところなんです。組織が拡大しても、メンバーが変わっても持続可能な、安全への取り組みを模索しています」
「まさに仕組み作りですね…」
「はい。この組織は、『自分がいなくても、必ずどこでも安全が守られる仕組み』を、社内で作ろうと模索しています。今が踏ん張りどころだと努力している現場ですから、私も一緒に注力してフォローするのは、当たり前なんですよ」
「社長もまた、現場主義を実践、ということですね?」
「はい。『何かが起きているなら、まず現場へ』と教えているのは私自身ですから。これからも現場主義、貫いていきます!」
成功が持続する組織へ … 『事故が起きない組織』を作るということ
「では、質問です。あなたは、組織を『事故が起きない状態』にするとしたら、どんな行動をしますか?」
「事故が起きないようにするんですか? …ええと、今までの事故や経験をもとに、マニュアルを作って、守らない人を注意します」
「そうすると、マニュアルを守らない人は、罰せられる?」
「ええと…、まあ、守ってほしくてルールを作りますから…」
「そうすると、隠し事をしようとする文化になったり、「やらされ感」が蔓延した風土になったりしませんか?」
「……うっ、そうですね」
「そうなると、インシデントやヒヤリハット…つまり、事故になる前の状況を報告するのも、やりにくいですよね?」
「確かに…隠したくなったり、言われるまで言わなかったりしますね…」
「この方法で事故が起きない組織を作ろうとすると、生産性と安全性の概念が対立します。安全性を守るためには、生産性が下がっても仕方ない…という考え方です」
「そうなると、生産性を上げたい組織は、安全を後回しにしますね…」
「だから、組織は、『リスクに焦点を当てるのではなく、安全に焦点を当てる』取り組みをした方が、結果が出やすい傾向にあると私は感じています」

「成功にベクトルを向けて考える…?」
「そうです。安全であり続けることが目標です。 事故を起こさない、というと、事故を起こすリスクに焦点を当てて行動します。すると、小さな事故も悪という視点になるので、小さなミスも許さない、報告のしにくい風土になります。また、『事故』に視点を置いて考えますから、後追い型の管理になります」
「では、安全に進んでいることに注目し、先行的に管理する?」
「はい。安全な時、組織はどんな風かを考えて、取り組みます。安全な組織は、第一線で働く従業員が、イキイキと働いていますね?」
「立教大学の芳賀教授は、将来に明るい希望を持ち、仕事に誇りを持って働いていること。自分の頭で考え、判断できること。結果責任で処罰されず、公正な賞罰が行われていること…と言っていますね」
「いきいきと働く従業員がいる組織は、何かが起きても最小限に抑えたり、最悪の状況を予測して回避できる、柔軟性としなやかさを持ちます。処罰感情で判断しないので、ミスの報告がしやすく、情報の共有も早い」

「だから、社長は安全を語る時に、チームビルディングやコミュニケーションを大事にするのですか?」
「犯人を探し、叱責し、マニュアルを順守させるだけの安全管理では、効果がありません。年齢や経験、職種の違う様々な人間が構成する職場で、ルールを順守しながらも、柔軟に互いを尊重しあいながら働く風土を作るのが大事なんです」
「小さな事故の芽を早く見つけて、大きな事故につながらない働きかけが出来る?」
「イエスアンドが、安全文化の醸成、ということにこだわるのは、そこです。 事故が起きにくい組織は、風通しが良くて、働きやすい。職員を大事にする組織は、伸びていくという事実を感じてほしいですね」
「職場の風通しを良くすると言っても、社風もありますし、職員の性格や環境もあります。先輩後輩などの権威勾配もありますね」
「そうですね。一朝一夕では、風通しは良くならないものです。 ですが、リーダーが自覚してコミュニケーションを変えると、たくさんの小さなミスが拾えます。大事故(アクシデント)に至る前の、事故の芽を摘んでいくことで、結果として事故が起きないことにつながるんです」
「先週のハインリッヒの法則ですね…。 まさに根本から、組織と会社を変える覚悟が必要ですね?」
「そうです。本気で『安全』に取り組みたい組織には、イエスアンドはとことんお付き合いします。ぜひ、お声を掛けていただきたいですね」
今日も無事故。明日も無事故。 毎日の積み重ねで、安全は作られます。
「休む間もなく、研修や講習アシスタントですね…」

「こちらは、秋に学んでいた青山学院大学ワークショップデザイナーのご縁で、対話型鑑賞を学んできました」
「こちらは飲酒運転についてですね?」
「こちらは、飲酒運転根絶 講習のサポートを行ってきました。飲酒運転への取り組みは、やはりこの仕事をするうえでは欠かせませんからね」

「安全は、一日にしてならず…ですね?」
「本当に。事故が起きるときには、たくさんの要素が絡み合います。時刻、天候、明るさ、温度、年齢や性別、その人の属する組織の特徴や、忙しさ。疲労も大きな要因です。どの要素も大事ですが、自分で避けることの出来るリスクは、自分から遠ざける知識を身に着けたいですね」
「飲酒や、疲労、忙しさ…」
「はい。仕事の前夜は深酒を避ける。仕事の状況によっては、無理せずに早く休む。自分や部下の仕事量を正しく判断できるように、現場を見る、メンバーを互いに気遣う雰囲気…」
「森川社長も、どうか無理せず、ご安全に」
「もちろんです。まずは私が安全に。そして、私と出会う人を、みんな安全にしますよ」
「では、来週も。どうぞ、皆様、ご安全に…!」
(イエス,アンド事務局)