クルマも、ヒトも、エチケット
エチケット、という言葉は、最近あまり聞かなくなりました。
子どもの頃、歯磨き粉はエチケットライオン(笑)、と連想していたな、というくらいで、
「エチケット」という単語を使うことは、ほとんどありません。
前職の上司が「エチケット」について話していたことが、心に残っています。
エチケットの方が、マナーより、
より繊細な気配りが必要だと感じる、と。
似ている言葉に、ルール、があります。
3つの意味を改めて、辞書で調べてみました。
▪️ルール
- 規則。規定。きまり。「―に従う」「―を無視する」「―違反」
▪️マナー
- 態度。礼儀。礼儀作法。「―のいい人」「テーブル―」
▪️エチケット
- 礼儀作法。 (デジタル大辞泉より)
エチケットって、フランス語なんですね。
辞書を調べて知りました。
マナーとほぼ同意語ですが、
響きとイメージは、なんとなく、
エチケットの方が、より紳士的なイメージです。
どちらにしても、
ルール=規則は、守らねばならない。
ちょっと「やらされてる感」があります。
マナー=態度、礼儀作法
エチケット=礼儀作法。
こちらは身につくまで少し時間がかかりますが、習慣になって、
いつの間にか自然とやっている感じです。
エレベーターでさりげなく開くボタンを押してくださっている方や、
重い扉をさりげなく開けて待っていてくださる方を思い出します。
以前、スーパーのレジで並んでいるときに、ペットボトルの水だけを持って
並んでいたら、前にいた女性が
「お水ひとつだけだから、お先にどうぞ」と
レジの順番を代わってくださったことがありました。
ちょっとの気配りですが、その気配りをしてもらって心がほっこりしました。
こういった日常の何気ない場面での譲り合い。
交通の場面でも習慣になって、いつの間にか自然と譲り合っているといいな、
と感じます。
渋滞しているときには、交差点に入って進路を塞がない、とか、
駐車場の出入口付近で信号待ちのときは、出入があるかもしれないから若干、
広めに前車との車間を開ける、とか、
右折待ちの対向車の後続がズラリと渋滞していたら譲る、などです。

しなきゃいけないから、仕方なくする、ちょっとストレスを感じてすることより、
してみたら、スムーズにいって心地良いことを増やしていくと、
交通場面も、日常も、こころも穏やかにスムーズに流れていくようです。
なんだか良い人ぶってるみたいで恥ずかしいとか、
そんな譲ってるヒマがないとか、
そう言わずに行動してみると他のストレスも減っていきます。不思議ですが(笑)
たった一つの行動から自分の心のゆとりがうまれます。
ひとに何かしてあげると、自分のストレスが減ってこころが軽くなるんです。
これ不思議(笑)
社内ルールも必要ですが、
社内エチケットという表現にすると、ちょっと新鮮かもしれません。
(森川 美希)